応募の数だけでなく、会社に合う人との出会いを。DEITAに聞くSNS採用の3つの事例
2026年10月22日
求人票だけでは伝わりにくい職場の雰囲気や、働く人の姿。そうした会社の魅力を動画で届け、採用につなげるのが株式会社DEITAのSNS採用支援です。
人材派遣、飲食、ITでは、採用の課題も求める人材も異なります。InstagramやTikTokを使い、どのように応募から入社につなげているのでしょうか。DEITAの柳寿彦さんに、各社の事例と運用の進め方を聞きました。
ゲスト:柳寿彦さん(株式会社DEITA・第五本部 HR戦略推進部統括/セールスマーケティング部統括)
聞き手:竹村優(株式会社プロベル)
企業公式サイトはこちら:https://deita.co.jp/
求人票では伝わらない魅力を届け、人材派遣会社で月5〜10名の採用へ
竹村:これまでの実績について、具体的な事例を教えていただけますか。
柳さん: まず、人材派遣会社の事例があります。自社で採用した方を携帯キャリアの販売店などに派遣する、常用型派遣を行っている会社です。InstagramとTikTokを活用し、現在は毎月少なくとも5名、多い月は10名ほど採用できています。
もともと、給与条件のよさを前面に出して採用できる会社ではありませんでした。派遣という働き方に対するイメージもあり、求人媒体や人材紹介だけでは採用が難しい状況だったのです。
一方で、実際に会社を知ると、社風や職場の雰囲気、人間関係に魅力がありました。採用に対する考え方や、入社後のキャリアの見通しも含め、そうしたよさを動画や画像で伝えたことで、採用につながっています。
竹村:今働いている方がいる以上、その会社だからこそのよさがあるはずですよね。ただ、会社の中にいると、その魅力に気づきにくいこともありそうです。
柳さん: そうですね。最初のヒアリングには、かなり時間をかけています。お話を聞いていくと、担当者の方がそれまで気づいていなかった強みが見つかることもあります。
その魅力を発信し、入社した後にどのような働き方ができるのかを想像してもらうことが大切です。応募だけでなく、入社を決めていただくところまで意識しています。この会社からも、想像以上に採用できているというお声をいただいています。

竹村:月5名以上を採用できるようになるまで、どのくらい運用を続けてきたのでしょうか。
柳さん: テスト期間を含め、支援を始めてから1年〜1年半ほどです。月5名ほどを採用できるようになったのは、運用開始から半年ほどたってからでした。
人数だけを追うのであれば、最初の1〜2か月から目標に近づけることも考えられます。ただ、初めのうちは、会社側と私たちの間で「どのような人を採用したいのか」という認識にずれがあることもあります。
そのため、やり取りを重ねながら、求める人物像を徐々に揃えていきます。採用の数だけでなく、会社に合う方に入っていただくことを重視しています。
飲食企業では運用2か月目から採用。会社を知り、好きになってから応募する
竹村:採用人数を増やすだけでなく、求める人材とのずれを減らしていくのですね。ほかの業種では、どのような事例がありますか。
柳さん: 多くの店舗を展開する、大手飲食企業の事例もあります。こちらは運用2か月目の段階で、月に2〜4名ほど採用できています。
飲食業界も採用が難しい状況ですが、会社の雰囲気や働く人の姿をSNSで伝えることで、採用につながっています。
竹村:SNSを見て応募する方は、応募前から会社のことをある程度知っていますよね。その点も、採用後の関係づくりによさそうです。
柳さん: 実際に、応募する段階ですでに会社のファンになっている、会社への思いを持って応募してくれる、といったお話をお客様からいただきます。
もともとは、そこまで想定していたわけではありませんでした。発信を通じて会社のことを知り、好意を持っていただけることは、SNS採用のよさだと感じています。
IT企業では、転職活動を始める前の人にも会社の魅力を届ける
竹村:会社を知ってもらう過程そのものが、採用につながっているのですね。IT企業での取り組みについても教えてください。
柳さん: 大手IT企業では、運用開始から3〜4か月の段階で、毎月3〜5名ほどの入社につながっています。
こちらは、応募がまったく集まらないという会社ではありませんでした。ただ、採用基準が高く、求人媒体で応募が集まっても、求める条件に合う有効な応募が十分ではないという課題がありました。人材紹介を利用する場合の採用コストも課題になっていました。
竹村:単に応募を増やすのではなく、採用したい方にどう出会うかが課題だったのですね。SNSでは、どのような人に届けるのでしょうか。
柳さん: 転職活動をすでに始めている方だけでなく、転職活動をまだ始めていない方にも発信します。
例えば、今の会社で活躍しているものの、「いずれ地元で働きたい」「もう少しスキルを身につけたい」と、漠然と考えている方もいます。そうした転職潜在層にも会社の魅力を届けられるのが、SNSの特徴です。

竹村:求人を探している人を待つだけでなく、今は転職活動をしていない人にも、選択肢として知ってもらうのですね。
柳さん: はい。詳しいノウハウのすべてをお話しすることはできませんが、広告の運用や投稿の見せ方など、細かな部分を工夫しています。その積み重ねによって、有効な応募を増やしていく考え方です。
初回の打ち合わせから投稿開始まで約1か月半。月1回の撮影で発信を続ける
竹村:業種や採用課題に合わせて、伝える内容や届け方を変えているのですね。相談から実際の運用までは、どのように進むのでしょうか。
柳さん: 最初の打ち合わせでは、現在の採用状況や課題をうかがいます。その後、双方で合意し、契約内容の確認と締結を経て、キックオフを行います。
初回の打ち合わせから実際にSNSで発信を始めるまでは、おおむね1か月半ほどです。その間に、コンセプトや企画をすり合わせ、撮影などの準備を進めます。
竹村:準備が整った後の、撮影から投稿までの流れも教えてください。
柳さん: 撮影は基本的に月1回で、私たちの撮影クルーがうかがいます。撮影した素材をもとに動画などを制作し、お客様に確認していただいたうえで投稿する流れです。
最初の打ち合わせから、初回の投稿物が完成して発信を始めるまでが、先ほどお伝えした約1か月半という目安です。

竹村:採用したい人物像と会社の魅力を整理し、撮影から投稿まで一緒に進めてもらえるのですね。本日は、具体的な事例と支援の流れを教えていただき、ありがとうございました。
柳さん: ありがとうございました。
株式会社DEITAの強み・特徴
- 【職場の内側にある魅力を見つけ、採用につながる発信にする】:初期のヒアリングを通じて、社風や人間関係、入社後のキャリアなど、求人票だけでは伝わりにくいよさを整理します。人材派遣会社の事例では、そうした魅力を動画や画像で届け、応募から入社の意思決定につなげています。
- 【応募数だけでなく、求める人物像との一致を重視する】:会社側と支援側で採用したい人の像をすり合わせながら、発信を調整します。IT企業の事例のように、転職活動中の人に加えて潜在層にも会社を知ってもらい、広告運用や投稿の見せ方を工夫して、有効な応募を増やす考え方です。
- 【企画・撮影・制作から、確認を経た継続発信まで支援する】:採用状況の把握を起点に、キックオフでコンセプトや企画を整理します。基本的に月1回の撮影を行い、制作物を企業が確認してから投稿する流れで、職場や働く人の姿を継続して発信します。
企業公式サイトはこちら:https://deita.co.jp/
インタビュー動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=8MzuEinE79Y