提案書作成ツールおすすめ7選|AI・共同編集・出力形式を比較
2026年10月02日
提案書作成では、顧客課題に合わせた構成を考え、根拠を整理し、見やすいレイアウトへ整えたうえで社内レビューを通す必要があります。案件ごとにゼロから作る運用では、営業担当者の時間を圧迫し、提案品質も担当者によってばらつきやすくなります。
提案書作成ツールを使えば、文章や既存資料からの初稿生成、テンプレートによるデザイン統一、共同編集、出力・共有までを効率化できます。ただし、AIで素早く作れることだけで選ぶと、PPTXへ書き出した後の修正が増えたり、社内の承認やセキュリティ要件に合わなかったりする場合があります。この記事では、法人が比較しやすい7つのツールと選び方、導入時の注意点を解説します。
提案書作成ツールおすすめ7選
提案書作成ツールは、初稿生成に強い製品、デザインの自動調整に強い製品、既存のオフィス環境との連携に強い製品などに分かれます。以下では、提案書の完成までに影響する主な強みと、無料利用・試用の有無を比較します。
| ツール名 | 主な強み | 無料利用・試用 |
|---|---|---|
| イルシル | 日本語の構成・デザイン生成と国内向けテンプレート | 無料プラン/有料プランの無料トライアルあり |
| Gamma | プレゼン・文書・Web形式の生成と多形式出力 | 無料プランあり |
| Canva | 豊富なテンプレート・素材とAI、共同編集 | 無料プランあり |
| Microsoft PowerPoint(Microsoft 365 Copilot) | 既存PPTX資産とMicrosoft 365環境を活用 | 契約条件により試用可否が異なる |
| Googleスライド(Gemini) | Drive参照とリアルタイム共同編集 | 対象Workspace/Google AIプランが必要 |
| Beautiful.ai | Smart Slidesによる自動レイアウトとブランド統制 | 14日間の無料トライアル |
| Pitch | 共同編集、AI生成、共有後の閲覧分析 | 無料プランあり |
イルシル
出典:イルシル
| サービス名 | イルシル |
| 運営会社 | 株式会社イルシル |
| 本社所在地 | 東京都新宿区 |
| 設立・提供開始 | 公式サイトで確認できず |
| 料金 | 無料プランあり/法人プランは要問い合わせ |
| 主な出力形式 | PowerPoint、PDF |
イルシルは、日本企業向けに設計されたAI資料作成サービスです。入力したテーマや文章からスライドの構成案とデザインを生成でき、3,000種類以上の日本語テンプレートを用いて編集できます。PowerPoint形式での出力に対応しているため、生成後に社内標準のスライドへ合わせて修正したい場合にも利用しやすい構成です。
チーム向けには、フォルダやライブラリで資料・スライドを共有する機能があり、担当者ごとに保存場所が分かれる問題を抑えられます。日本語の営業資料を短時間で作りたい企業は、AIが作った初稿の自然さだけでなく、既存テンプレートの再現性や出力後の編集量も試作で確認すると判断しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント:
日本語の提案書を短時間でたたき台にし、国内向けの豊富なテンプレートを使いながら仕上げたい企業に向きます。チームで過去資料を探す時間まで減らしたい場合は、ライブラリ機能を含む法人向け運用を比較候補にできます。
Gamma
出典:Gamma
| サービス名 | Gamma |
| 運営会社 | Gamma Tech, Inc. |
| 本社所在地 | 米国サンフランシスコ |
| 設立・提供開始 | 公式サイトで確認できず |
| 料金 | Free、Plus、Pro、Ultra、Business、Enterprise |
| 主な出力形式 | PDF、PPTX、PNG、Googleスライド、Web |
Gammaは、プロンプトや既存ファイルを基に、プレゼンテーション、文書、Webページなどを生成できるサービスです。カード単位で内容を組み替えられ、文章とビジュアルをまとめて初稿化できます。PDFやPPTX、PNG、Googleスライドへの出力に対応しており、用途に応じて共有形式を選べる点が特徴です。
上位プランではカスタムブランド、詳細な分析、高度な共有、ワークスペース用テンプレートなどを利用できます。Web形式で顧客へ共有する場合は、閲覧しやすさや分析機能が有効ですが、社内でPowerPoint編集を続ける場合は、書き出し後のフォントやレイアウトを実際の資料で確認する必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント:
提案書をスライドだけでなくWeb形式でも共有し、相手の閲覧状況を次の営業行動へつなげたいチームに適しています。初稿生成から共有まで一つの環境で進めたい企業は検討価値があります。
Canva
出典:Canva
| サービス名 | Canva |
| 運営会社 | Canva Pty Ltd |
| 本社所在地 | オーストラリア・シドニー |
| 設立・提供開始 | 2013年にCanvaを提供開始 |
| 料金 | 無料プランあり/有料プランあり |
| 主な出力形式 | PPTX、PDF、画像、Web共有 |
Canvaは、テンプレートと素材を使って幅広いデザインを作成できるオンラインツールです。Canva AIへ提案テーマや対象読者を入力すると、アウトラインからプレゼンテーションの下書きを生成でき、エディター上で文章、画像、色、レイアウトを調整できます。PowerPoint形式の書き出しとリアルタイム共同編集にも対応しています。
提案書以外の営業資料、バナー、動画なども同じブランド素材から作れるため、営業とマーケティングで表現をそろえたい場合に使いやすい選択肢です。一方で、無料プランと有料プランでは利用できる素材やAI機能の上限が異なるため、必要なブランド管理や承認機能まで含めて料金を確認する必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント:
デザイン経験が少ない担当者でも、豊富なテンプレートやブランド素材を使って提案書の見栄えを整えたい企業に向きます。提案書以外の営業・マーケティング制作物も同じ環境で管理したい場合に有力です。
Microsoft PowerPoint(Microsoft 365 Copilot)
| サービス名 | Microsoft PowerPoint(Microsoft 365 Copilot) |
| 運営会社 | Microsoft Corporation |
| 本社所在地 | 米国ワシントン州レドモンド |
| 設立・提供開始 | 1975年設立 |
| 料金 | Microsoft 365とCopilotの対象契約を確認 |
| 主な出力形式 | PPTX、PDF、動画 |
Microsoft 365 Copilotを利用できるPowerPointでは、プロンプトやWord文書などを基にプレゼンテーションを作成し、既存スライドの要約や文章・構成の修正を支援できます。普段使っているPPTXと企業テンプレートをそのまま編集できるため、新しいファイル形式へ業務を移さずにAI支援を組み込みやすい点が強みです。
Microsoft 365の共同編集、アクセス権限、ファイル管理と組み合わせられるので、すでにSharePointやOneDriveを利用している企業ほど導入時の運用変更を抑えやすくなります。利用には対象となるMicrosoft 365とCopilotの契約条件があるため、利用者数、既存ライセンス、管理機能を含めた総費用の確認が必要です。
筆者・監修者のおすすめポイント:
社内に蓄積したPowerPointの提案書やブランドテンプレートを活かし、従来の承認・編集フローを大きく変えずにAI支援を導入したい企業に適しています。
Googleスライド(Gemini)
| サービス名 | Googleスライド(Gemini) |
| 運営会社 | Google LLC |
| 本社所在地 | 米国カリフォルニア州マウンテンビュー |
| 設立・提供開始 | 1998年設立 |
| 料金 | 対象のGoogle WorkspaceまたはGoogle AIプラン |
| 主な出力形式 | Googleスライド、PPTX、PDF |
Geminiを利用できるGoogleスライドでは、プロンプトから新しいスライドを生成し、選択中のスライドの文章やデザインを編集できます。Google Drive上の資料を参照元として追加できるため、企画書、議事録、調査資料をもとに提案内容を組み立てる用途にも利用できます。
Googleスライドのリアルタイム共同編集やコメント、版履歴をそのまま使えるので、複数部門で確認する提案書と相性があります。ただし、生成機能の対象プランや対応言語、段階的な提供条件は機能ごとに異なります。日本語での実務利用を前提に、契約中の環境で使える機能を管理者が確認することが重要です。
筆者・監修者のおすすめポイント:
Google Workspaceで資料共有とレビューを統一している企業が、Drive上の既存情報を参照しながら共同編集を続けたい場合に比較しやすいツールです。
Beautiful.ai
出典:Beautiful.ai
| サービス名 | Beautiful.ai |
| 運営会社 | Beautiful Slides, Inc. |
| 本社所在地 | 米国サンフランシスコ |
| 設立・提供開始 | 公式サイトで確認できず |
| 料金 | Pro:年払いで月額12ドル/Team・Enterpriseあり |
| 主な出力形式 | PPTX、PDF、Web共有 |
Beautiful.aiは、入力した内容に応じて要素を整列・サイズ調整するSmart Slidesと、AIによるプレゼンテーション生成を備えたサービスです。担当者が文章や図を追加してもレイアウトを整えやすく、デザイン作業にかかる時間を減らせます。PPTXやPDFへの出力、グラフ、動画、ブランドテーマにも対応しています。
チーム向けプランでは、共同編集、共有スライド・テンプレート・素材ライブラリ、版管理、ロック、閲覧分析などを利用できます。提案書の量が多く、ブランド表現を守りながら複数担当者が更新する企業では、個人向けプランではなくチームの統制機能まで確認すると導入目的に合いやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント:
内容の修正に合わせてレイアウトを整え、チームでブランド表現を統一したい企業に向きます。資料作成者のデザインスキルに依存しにくい運用を重視する場合に有力です。
Pitch
出典:Pitch
| サービス名 | Pitch |
| 運営会社 | Pitch Software GmbH |
| 本社所在地 | ドイツ・ベルリン |
| 設立・提供開始 | 公式サイトで確認できず |
| 料金 | Free、Plus、Team、Business、Enterprise |
| 主な出力形式 | PPTX、PDF、Web共有 |
Pitchは、AIによるプレゼンテーション生成・編集と、チームでの共同作業を組み合わせたプレゼンテーション基盤です。Pitch Agentは、プロンプトやアップロードした資料、選択したテンプレートから新しいプレゼンテーションを作成でき、スライド追加や文章・画像の編集も支援します。
有料プランではPPTX出力、カスタムフォント、チームスペース、共有リンク、閲覧分析などの範囲が広がります。顧客へリンクで提案書を送り、訪問数やスライド閲覧時間を営業フォローに使う場合に便利です。AIクレジットや席数で費用が変わるため、月間の提案数と利用者数から必要プランを見積もる必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント:
複数人で提案書を作成し、外部共有後の閲覧データも営業フォローへ活用したいチームに向きます。提案書の制作と配布後の反応確認を一つの流れにまとめたい企業に適しています。
提案書作成ツールとは
提案書作成ツールは、顧客へ提示する課題整理、解決策、実施方法、費用、スケジュールなどを文書やスライドへまとめる作業を支援するツールです。製品によって、AIによる初稿生成、テンプレート、デザイン調整、共同編集、出力、共有後の分析など、対応する工程が異なります。
提案書作成ツールで効率化できる工程
効率化できる工程は、大きく構成作成、表現・デザイン、レビュー、再利用、共有に分けられます。AI生成型は、商談メモや要件から章立てと文章のたたき台を作るのが得意です。テンプレート型は、表紙や会社紹介、導入効果などの定型ページをそろえ、担当者ごとのデザイン差を抑えます。共同編集型は、コメントと版履歴を一つのファイルに集め、メール添付による最新版の混乱を減らします。
ただし、すべての工程を一つの製品が同じ強さで支援するとは限りません。たとえば初稿生成が速くても、顧客指定のPPTXテンプレートへ移す作業が多ければ、完成までの時間は短くならない可能性があります。現状の作業時間と差し戻しが多い工程を分解し、最も負担が大きい部分へ機能を合わせることが重要です。
AI生成型とテンプレート・共同編集型の違い
AI生成型は、入力したテーマや資料から構成、文章、画像、レイアウトを作るため、白紙から初稿を用意する時間を短縮できます。一方で、顧客固有の課題や根拠を十分に反映できるとは限らず、内容の確認と編集が必要です。テンプレート・共同編集型は、承認済みの表現やブランドを再利用し、複数人のレビューを整える用途に強みがあります。
選定時は、どちらか一方へ決める必要はありません。AIで骨子を作り、社内テンプレートへ反映して共同レビューする運用も可能です。重要なのは、生成結果の見栄えではなく、顧客へ提出できる状態までの修正回数、確認時間、再利用性を含めて比較することです。
提案書作成ツールを導入するメリット
導入効果は資料を早く作れることだけではありません。定型部分を標準化し、過去の知見を再利用できるようにすると、営業担当者は顧客理解と提案内容の検討に時間を使いやすくなります。
初稿作成とデザイン調整の時間を短縮できる
AIやテンプレートを使うと、章立て、見出し、要約、画像候補、レイアウトなどの初稿を短時間で用意できます。担当者は白紙から作る代わりに、顧客課題との適合性や提案の根拠を確認し、重要な部分へ集中できます。ただし、生成直後の時間だけを比べると、事実確認やPPTX化で増えた手戻りを見落とします。導入前後で「情報収集から初稿まで」「レビューと修正」「提出形式への変換」を分けて計測し、1件当たりの完成時間と差し戻し回数が減ったかを確認すると、実際の省力化を判断できます。
提案書の品質とブランド表現をそろえやすい
共有テンプレート、ブランドテーマ、ロック機能、素材ライブラリを使えば、ロゴ、色、書体、定型メッセージのばらつきを抑えられます。特に複数拠点や代理店が資料を作る場合、最新版の部品を一元管理できることは誤った表現の防止につながります。導入時は、ロゴや免責事項など変更させない要素と、顧客課題や効果試算など案件ごとに編集する要素を分け、管理者だけが共通部品を更新できるか確認しましょう。表現の統一と提案内容の画一化は別であり、顧客固有の前提まで固定すると提案力が下がるためです。
過去資料を再利用しやすくなる
成果につながった提案書をスライド単位で登録し、業界、顧客規模、課題、商談段階などのタグを付けると、担当者は用途に合う部品を探しやすくなります。再利用は作成時間の短縮と品質の底上げに役立つ一方、価格、仕様、導入実績、顧客名が古いまま残るリスクがあります。登録時に公開範囲と更新責任者を定め、価格表や事例には確認日・有効期限を持たせましょう。検索できるだけでなく、最新版を識別して期限切れの部品を除外できるかが、実務で安全に再利用できるかの判断材料です。
提案書作成ツールの選び方
自社に合うツールを選ぶには、AI生成の有無だけで比較せず、既存資料、共同作業、出力、費用、情報管理までを一つの運用として確認します。無料プランや試用期間では、実際に使う資料を題材に完成まで試すことが有効です。
AIが支援する範囲を確認する
AI機能には、構成案だけを作るもの、文章と画像を生成するもの、既存資料を読み込むもの、現在のスライドを編集するものがあります。自社が必要とする工程を明確にし、入力できるファイル形式、1回の生成量、利用上限も確認します。試作では同じ商談メモを使い、顧客課題が正しく反映されたか、根拠のない数値がないか、ブランド表現へ直す工数はどれほどかを記録しましょう。生成速度が速くても修正が多ければ完成時間は縮まらないため、初稿の見栄えではなく提出可能な状態までの総工数で比較することが重要です。
既存資料とテンプレートを再利用できるか確認する
過去のPPTXやPDFを取り込めるか、企業テンプレートを登録できるか、スライド単位で共有できるかを確認します。読み込み対応と表示の再現性は別で、フォント、図表、スライドマスター、アニメーションが編集可能な状態で残るとは限りません。文字中心・図表中心・独自フォント使用など特徴の異なる資料を複数読み込み、崩れた箇所、再設定時間、検索できる単位を記録しましょう。手直しが多い場合は一括移行より、新規案件から段階的に使う方が負担を抑えられます。
共同編集・承認・権限管理を確認する
提案書には営業、企画、法務、上長など複数の関係者が関わります。リアルタイム編集、コメント、版履歴、編集者と閲覧者の権限、外部ゲストの扱いを確認すると、承認フローに合うか判断できます。とくに、誰が最終承認した版かを追跡できること、共有期限後に外部アクセスを止められることが重要です。大規模導入では、SSO、ユーザー一括管理、監査ログ、退職者のデータ引き継ぎも確認します。必要な統制機能が上位プランに限られる場合は、一般利用者だけでなくレビュー担当者や管理者を含む席数で費用を比較しましょう。
必要な出力形式と共有方法を確認する
顧客がPPTXを求めるのか、PDFで提出するのか、Webリンクで閲覧してもらうのかによって適した製品は変わります。PPTX出力では、文字や図表が編集可能な要素として残るか、社内外の端末でフォントや改行が崩れないかを確認します。リンク共有では、公開範囲、パスコード、有効期限、ダウンロード制限、閲覧分析の有無が判断材料です。実際の提出先と同じOS・閲覧ソフトで開き、再編集、印刷、リンク切れまで試すと、納品直前の手戻りを見積もれます。顧客のセキュリティ方針で外部リンクが禁止される場合は、ファイル出力の品質を優先します。
料金と利用人数を総費用で比較する
料金体系には、利用者ごとの月額、ワークスペース単位、AIクレジット、出力回数、ストレージ量などがあります。少人数では安くても、レビュー担当者を含めると席数が増え、ブランド管理、PPTX出力、SSO、監査ログを使うために上位プランが必要になる場合があります。作成者・承認者・閲覧者を分け、月間提案数と1件当たりの生成回数から必要枠を試算しましょう。年間契約、初期設定、テンプレート移行、教育にかかる費用も含めた総額と、削減できる作業時間を並べると、単価だけでは分からない費用対効果を判断できます。
機密情報と生成AIの取り扱いを確認する
提案書には顧客名、課題、予算、未公開の製品情報などが含まれます。入力データがモデル学習へ使われるか、保存期間と削除方法、データ保管地域、暗号化、再委託先、管理者がAI機能を制御できるかを確認します。利用規約だけで判断しにくい場合は、法人向け契約やセキュリティ資料を取り寄せ、秘密保持契約や顧客との取り決めにも抵触しないか法務・情報システム部門と確認しましょう。導入後は、公開情報、社内限定情報、入力禁止情報を分類し、固有名詞の置換や匿名化の方法、誤入力時の報告手順まで定めると運用上の事故を減らせます。
提案書作成ツールを導入する流れ
全社導入から始めるのではなく、現在の課題を特定し、同じ題材で複数製品を試してから限定チームへ展開すると、機能と運用のミスマッチを抑えられます。
現状の作成工程と課題を整理する
まず、情報収集、構成、執筆、デザイン、レビュー、修正、提出の各工程にかかる時間を確認します。担当者への聞き取りだけでなく、直近の複数案件から担当者別の作業時間、修正回数、差し戻し理由を集めると、ボトルネックが明確になります。たとえば初稿作成より法務確認に時間がかかるなら、生成機能よりコメント・版管理を優先すべきです。短縮したい時間、減らしたいミス、統一したい表現を測定指標として決め、現状値を残しておけば、導入後にツールの効果を主観ではなく同じ条件で評価できます。
同じ題材で複数ツールを試作する
候補製品には、同じ顧客想定、同じヒアリングメモ、同じ既存資料を入力します。初稿の内容、ブランド再現、完成までの編集時間、共同レビュー、出力後の崩れを同じ評価表で比較します。評価項目には、顧客課題の反映、根拠の正確性、PPTXの編集性、承認者の使いやすさなどを置き、自社で重要な項目へ重みを付けると判断しやすくなります。機密情報を含む実案件を使えない場合は架空データに置き換え、無料版で機能が制限される場合は本番候補プランで再検証し、価格差と改善効果を対応させましょう。
テンプレートと確認ルールを整備する
採用後は、必須ページ、使用できる素材、価格・実績の更新責任、ファイル名、保存場所、承認者を決めます。AI出力については、数値、固有名詞、引用、顧客課題との整合性を誰が確認するかを明確にします。テンプレートには版番号と更新日を付け、旧版を選べない保管ルールや、価格・事例を更新した際の周知方法も設けましょう。ツールだけを導入して既存運用を残すと、古い資料の再利用や重複ファイルが続きます。必須確認項目をチェックリスト化し、テンプレート管理と承認手順を同時に整えることが、安全な標準化につながります。
限定チームから運用し改善する
少人数の営業チームや一つの提案類型から始め、一定期間、作成時間、差し戻し回数、再利用率、利用者の定着度を確認します。利用者には、どの工程で迷ったか、既存ツールへ戻った理由も記録してもらうと改善点を特定できます。想定より修正が多い場合は、プロンプト、テンプレート、素材、承認範囲のどこに原因があるかを切り分けましょう。効果と安全性を確認した運用を手順化し、教育時間と問い合わせ対応の体制を準備してから対象部門を広げると、不要なライセンスと現場の混乱を抑えられます。
提案書作成ツールを利用する際の注意点
提案書は顧客の意思決定に使われるため、AIが生成した内容やデザインをそのまま提出するのは避けます。事実、顧客への適合性、出力後の表示、情報管理を人が確認する工程が必要です。
生成内容の正確性と顧客固有性を確認する
生成AIは、入力にない数値や実績を補ったり、一般的な課題を顧客固有の事実のように表現したりすることがあります。提案書に記載する市場データ、導入効果、料金、スケジュールは一次情報や社内の承認済み資料と照合し、出典と確認日を残します。担当者名、製品名、契約条件など誤記の影響が大きい項目は、作成者とは別の人が確認すると安全です。また、文章が整っていても顧客の優先順位や制約に合わなければ提案として弱いため、商談で確認した背景、意思決定条件、導入できない条件まで反映し、一般論のまま提出しないことが重要です。
書き出し後のレイアウト崩れを確認する
クラウド上で正しく見えても、PPTXやPDFへ変換すると、フォント置換、改行位置、図表のずれ、アニメーションやリンクの欠落が起きる場合があります。提出形式へ書き出した後、実際に顧客が使うOS、閲覧ソフト、画面比率で表示し、印刷時の欠けや動画・外部リンクの動作も確認します。編集可能なPPTXを渡す場合は、相手の環境にないフォントを避け、画像化された要素と編集できる要素を区別しましょう。Web共有とファイル添付を併用する場合は、どちらを正本とするか決めておくと、修正版が分岐する事態も防げます。
過去資料の誤用と情報漏えいを防ぐ
再利用機能が便利になるほど、古い価格、終了した機能、別顧客の社名や数値が混入するリスクも高まります。テンプレートと個別案件の資料を分け、公開前に固有名詞、価格、事例の許諾、更新日を機械検索と目視の両方で確認します。共有リンクは公開範囲と有効期限を設定し、案件終了後に無効化する責任者を決めましょう。退職者や外部ゲストのアクセスも定期的に見直し、AIへ入力できる情報は社内の機密区分に合わせて制限します。誤って顧客情報を入力・共有した場合の削除依頼先と報告手順まで用意すると、事故時の対応を早められます。
提案書作成ツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
提案書作成ツールは、AIで初稿を作る製品、テンプレートとブランド管理に強い製品、共同編集や外部共有後の分析まで支援する製品など、得意な工程が異なります。たとえば、PowerPoint資産を多く持つ企業と、Webリンクで提案書を共有して反応を追いたい企業では適した製品が同じとは限りません。見栄えや生成速度だけで決めず、自社で時間がかかる工程と顧客が求める提出方法を起点に候補を絞ることが重要です。
比較する際は、以下の点を確認してください。
- AIが構成・文章・画像・レイアウトのどこまでを支援し、完成までの修正工数を減らせるか
- 既存のPPTX・PDF・ブランドテンプレートをどの程度再利用できるか
- 共同編集、承認、版履歴、権限管理が現在のレビュー体制に合うか
- PPTX・PDF・Web共有など必要な提出形式で崩れず、顧客環境でも利用できるか
- 利用人数、AIクレジット、管理機能、移行・教育を含む年間総費用が明確か
導入前には、現在のボトルネック、利用者と承認者、顧客が求める提出形式、入力できる情報、価格や実績の更新責任を整理しておくと、試作時の評価がぶれにくくなります。自社だけで要件整理や候補選定を進めにくい場合や、ツール導入と合わせて提案業務の作り方も見直したい場合は、プロベルで営業支援や業務改善に知見を持つプロへ直接相談できます。提案書作成ツール選びでお悩みの際は、プロベルへご相談ください。