MAツールおすすめ8選|BtoB企業の目的別比較と選び方
2026年10月02日
BtoB企業がMAツールを導入する際は、メール配信の機能数だけでなく、見込み顧客の獲得経路、営業への引き継ぎ方、運用できる担当者の数を合わせて考える必要があります。製品によって、匿名のサイト訪問者への接点づくり、展示会後のフォロー、CRMとの連携、高度なシナリオ運用など、力を入れている領域が異なります。この記事では、代表的な8製品の特徴と、選定時に確認したい費用・体制を整理します。
BtoB向けMAツールのおすすめ8選
MAツールは、獲得した見込み顧客の情報を蓄積し、行動や属性に応じて情報を届け、営業につなぐための仕組みです。まず自社の主な接点と必要な運用範囲から候補を絞ると、機能表だけでは見えにくい違いを判断しやすくなります。
| 製品名 | 主な強み | 向く企業 |
|---|---|---|
| HubSpot Marketing Hub | フォーム・メール・CRMを同じ基盤で活用 | 獲得から商談化まで一元管理したい企業 |
| BowNow | サイト訪問企業の把握と営業への共有 | 少人数でリードの可視化から始めたい企業 |
| Kairos3 Marketing | 展示会・ウェビナー・Web接点を横断 | オフライン接点も含めて育成したい企業 |
| SATORI | 匿名訪問者へのアプローチ | 実名化前の接点を増やしたい企業 |
| Marketing Cloud Account Engagement | Salesforceとの連携とBtoBリード育成 | 営業でSalesforceを利用する企業 |
| Adobe Marketo Engage | 複雑な育成施策と複数チャネルの管理 | 多事業・大規模な運用体制を持つ企業 |
| SHANON MA | イベント・Web接点とSFAの一体運用 | 展示会後の営業連携を重視する企業 |
| List Finder | 無料プランとBtoB向け運用支援 | 費用を抑えてリード育成を始めたい企業 |
HubSpot Marketing Hub
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | HubSpot Marketing Hub |
| 運営会社 | HubSpot Japan株式会社 |
| 主な機能 | フォーム、メール、ワークフロー、レポート |
| 料金 | 月額0円〜 |
| 無料利用 | あり |
HubSpot Marketing Hubは、フォームで獲得した見込み顧客をCRM上で管理し、メールやワークフローを通じて継続的に接点を持てる製品です。マーケティングの反応と営業活動を同じ顧客レコードに結び付けられるため、問い合わせから商談までの流れを追いやすくなります。
既存の営業データが別システムにある場合は、移行や同期の方法を先に確かめる必要があります。機能を使う部門と更新する情報を決めずに導入すると、顧客データが重複し、分析にも影響します。
筆者・監修者のおすすめポイント
フォーム起点の獲得施策と営業の顧客管理を同じ基盤で扱いたい企業に適します。特に、部門間でリードの状態を共有する運用を整えたい場合に比較する価値があります。
BowNow
出典:BowNow
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | BowNow |
| 運営会社 | クラウドサーカス株式会社 |
| 主な機能 | 訪問企業の把握、リード管理、メール配信 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料利用 | あり |
BowNowは、Webサイトへの訪問状況から企業や見込み顧客の関心を把握し、営業の優先順位づけに活用できるMAツールです。サイト上の行動を手掛かりに、既存顧客や失注案件の再検討の兆しを見つける用途にも向きます。
まず閲覧状況を営業へ共有する運用から始められる点が特徴です。一方、どの閲覧行動を有望な接点とみなすかは自社で定義する必要があります。通知数だけを増やしても、営業側が対応できなければ成果にはつながりません。
筆者・監修者のおすすめポイント
少人数の担当者で、複雑なシナリオ設計よりも訪問企業の可視化と営業連携を優先する企業に合います。サイト流入はあるのに問い合わせ前の動きが見えない場合の候補です。
Kairos3 Marketing
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | Kairos3 Marketing |
| 運営会社 | カイロスマーケティング株式会社 |
| 主な機能 | フォーム、LP、展示会管理、メール・SMS、スコアリング |
| 料金 | 月額2万円〜(税別) |
| 無料利用 | 公式サイトで確認できず |
Kairos3 Marketingは、WebフォームやLPに加え、展示会・セミナーなど対面の接点も見込み顧客の履歴として管理できる製品です。メールやSMSによる情報提供、行動に応じたスコアリング、営業への引き継ぎまでを一連の流れとして設計できます。
展示会名刺を取り込むだけでなく、その後の資料閲覧やメール反応を合わせて確認できる点がBtoB企業には有用です。営業支援製品との連携も選択肢になるため、既存SFAとの役割分担と同期方法を導入前に確認するとよいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
展示会やウェビナーから得たリードを、Web上の行動とまとめて育成したい企業に向きます。イベント後のフォローが属人化している場合に比較候補になります。
SATORI
出典:SATORI
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | SATORI |
| 運営会社 | SATORI株式会社 |
| 主な機能 | 匿名訪問者への接点づくり、行動把握、セグメント |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料利用 | 公式サイトで確認できず |
SATORIは、氏名やメールアドレスが分かる見込み顧客だけでなく、匿名のWebサイト訪問者にも接点をつくることを重視したMAツールです。サイト内の行動を把握し、関心に合わせて情報を提示することで、資料請求や問い合わせ前の段階から検討を促します。
すでに獲得したリードのメール育成だけでは接点が足りない企業にとって、匿名段階を扱えることは選定上の違いになります。ただし、対象ページへの流入が少なければ活用機会も限られます。集客施策と合わせて計画する必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント
Web流入があり、フォーム送信前の訪問者との接点を増やしたい企業に適します。実名化後の営業連携まで、施策全体を設計して使うことが重要です。
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement
出典:Salesforce Marketing Cloud Account Engagement
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | Salesforce Marketing Cloud Account Engagement |
| 運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
| 主な機能 | リード育成・評価、Salesforce連携、分析 |
| 料金 | 公式料金ページで確認 |
| 無料利用 | 公式サイトで確認できず |
Marketing Cloud Account Engagementは、BtoBの見込み顧客の育成と評価を営業データにつなげる製品です。Salesforceを利用している企業では、マーケティング上の反応と商談の進捗を結び、営業へ渡すリードの条件をそろえやすくなります。
リードスコアだけで優先順位を決めるのではなく、対象企業の条件や営業の対応状況も含めた運用が必要です。Salesforce側の項目設計が不揃いだと、連携後の分析や通知も安定しません。導入前にデータと担当業務の整理が欠かせません。
筆者・監修者のおすすめポイント
営業部門ですでにSalesforceを使い、商談情報と育成施策を同じ判断軸で扱いたい企業に向きます。既存の運用を生かせるかを確認して選ぶ製品です。
Adobe Marketo Engage
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | Adobe Marketo Engage |
| 運営会社 | アドビ株式会社 |
| 主な機能 | 複数チャネルの育成施策、セグメント、CRM連携 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料利用 | 公式サイトで確認できず |
Adobe Marketo Engageは、メールをはじめとする複数チャネルのキャンペーンと、見込み顧客の育成を管理できるMAプラットフォームです。セグメントやシナリオを細かく設計し、営業データとの連携や施策の効果測定まで広げられます。
事業部や商品群ごとに異なる育成方針がある場合は、複雑な条件を扱えることが強みになります。一方で、設計と運用にはデータ整備、コンテンツ制作、効果検証を担う体制が必要です。機能の豊富さだけで選ばず、初期に使う施策を絞るべきです。
筆者・監修者のおすすめポイント
複数の事業や大量の見込み顧客を対象に、チャネルを横断した育成を継続的に改善する企業に向きます。専任の運用体制を持つ場合に比較したい製品です。
SHANON MA
出典:SHANON MA
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | SHANON MA |
| 運営会社 | 株式会社シャノン |
| 主な機能 | イベント管理、メール、シナリオ、SFA連携 |
| 料金 | 月額6万円〜(税抜) |
| 無料利用 | 公式サイトで確認できず |
SHANON MAは、Web上の行動と展示会・セミナーなどの接点を一つの見込み顧客履歴にまとめ、メール配信やシナリオ、スコアリングを営業活動につなげる国産MAツールです。公式サイトではSFAとの一体運用や、月額6万円からのプランも案内されています。イベントで得た名刺や申込情報を、その後のWeb閲覧・商談と結び付けたい企業に比較価値があります。
導入時は、既存SFAの項目や名刺データをどこまで取り込むか、イベント後のフォローを誰が設計するかを確認しましょう。Kairos3 Marketingともイベント起点の育成は重なりますが、SHANON MAはイベント運営とSFAまで含む連携範囲や公開価格を同じ条件で比較できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
展示会・セミナーの実施頻度が高く、オフラインの接点から商談までの履歴を営業と共有したい企業に向きます。既存SFAとの置き換え範囲を決めて比較するとよいでしょう。
List Finder
出典:List Finder
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | List Finder |
| 運営会社 | 株式会社Innovation X Solutions |
| 主な機能 | Webアクセス解析、リード管理、メール配信 |
| 料金 | プラン別の公式料金ページで確認 |
| 無料利用 | あり |
List Finderは、BtoBの見込み顧客管理、Webサイトの閲覧把握、メール配信を少人数でも始めやすいMAツールです。公式サイトでは無料プランと機能別の有料プランを用意し、運用支援も案内しています。まず訪問者の把握と既存リードへの継続的な接点づくりを試したい企業にとって、費用と支援体制の両方で比較候補になります。
BowNowとも小規模な導入用途は重なりますが、どの機能が無料・有料プランに含まれるか、対象リード数や配信規模が拡大した場合の費用、支援の利用条件を比較できます。無料プランの機能だけで自社の育成施策を完結できると決めつけず、必要なシナリオと営業への通知方法をデモで確認しましょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
予算や担当者が限られ、BtoBのリード把握とメールでの育成を段階的に始めたい企業に向きます。無料プランから試し、必要機能と運用支援の差を見極めたい場合に有効です。
MAツールを選ぶ前に整理したい3つの条件
同じMAツールでも、使う部門と育成する見込み顧客の状態によって必要な機能は変わります。導入前に次の3点を整理すると、製品比較の条件をそろえやすくなります。
獲得したリードをどこまで育成するか
まず、育成の到達点を「定期案内」「行動別のナーチャリング」「MQL判定と営業通知」のどこまでにするか決めます。候補製品では、機能一覧だけでなく、シナリオ設計画面、分岐条件、スコアリング設定、施策別レポートの見本を確認し、自社のリードでデモしてもらうと実現可否を判断できます。月間リードが少なく、一斉配信と反応確認が中心なら簡易なセグメント機能で十分な場合があります。一方、複数の商品・検討段階・流入経路を持つ企業は、行動と属性を組み合わせた分岐、除外条件、営業通知まで必要です。対象数と商談化目標を明示し、MQLから営業受入・商談化まで追える製品を選ぶと、機能過多を避けながら導入後の成果も評価できます。
営業部門と共有する情報を決める
CRM・SFA連携は「連携可能」という表示だけで判断せず、API仕様、標準コネクターの対象、項目マッピング表、同期エラーの確認画面を証跡として確認します。会社名、担当者、流入経路、配信履歴、商談状況について、同期方向・頻度、重複判定キー、削除や配信停止の反映までデモ用データで試すと、営業画面に必要な情報が届くか分かります。数百件を月1回取り込む程度ならCSV運用も候補ですが、日々リードが増え、即時通知が必要なら自動の双方向連携が適します。既存項目の表記揺れや同一人物の複数レコードが多い企業は、製品選定より先にデータ整備の範囲と責任者を決めないと、連携後の集計や営業通知が安定しません。
配信とデータ管理の担当体制を確認する
導入前に、配信文面、フォーム、シナリオ、データ整備、同意管理、効果測定ごとの担当者と承認者を運用分担表にします。ベンダーには初期設定の作業一覧、サポート範囲、問い合わせ窓口と回答時間、トレーニング資料、定例会の有無を提示してもらい、月次運用カレンダーで自社工数を見積もります。担当者が兼務する小規模組織なら、テンプレートや伴走支援があり、少ない設定で施策を回せる製品が現実的です。専任者や複数部門が運用する企業では、承認権限、変更履歴、事業別ワークスペースまで確認します。機能数よりも、欠員時の代替担当と改善会議を継続できる体制に合うかが定着を左右します。
MAツールの費用を比較する際の注意点
月額料金だけでは実際の導入費用は分かりません。課金単位と、最初に必要な設定・連携・運用の作業を同じ条件にそろえて比較することが重要です。
課金対象と追加費用をそろえる
見積もりでは、登録コンタクト数、月間メール通数、ユーザー数、機能プランに加え、初期設定、データ移行、CRM連携、運用支援の費用を分けて提示してもらいます。料金表だけでなく、見積書の内訳、最低利用期間、自動更新・解約条件、上限超過時の従量単価を確認し、現在と1年後のリード数で12か月総額を試算すると比較条件がそろいます。小規模な検証では無料・低価格プランが合っても、配信数やコンタクト数の増加で上位プランが必要になる場合があります。反対に、複数部門で使う企業は、シート追加や権限管理、支援費を含む総額で比較しなければ、表示月額が低い製品でも予算を超える可能性があります。
運用できる機能から段階的に始める
段階導入では、導入前に「現状値・試す施策・判定時期」を決め、ベンダーからダッシュボードやレポートの見本を取り寄せます。メール施策なら到達率やクリック率だけでなく、MQL化率、営業受入率、商談化率まで追えるかを確認し、1〜3か月後のレビューで継続・拡張を判断します。月間リードが少ない企業はフォーム、単一セグメント、営業通知から始めれば検証しやすく、大量のリードや複数事業を扱う企業は、事業別の指標、権限、シナリオ変更履歴まで測定できる製品が必要です。初期検証で改善要因を説明できてからチャネルや分岐を増やすと、使わない上位機能への先行投資を避けられます。
MAツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
MAツールは、匿名のWeb訪問者へのアプローチ、展示会後の育成、CRMとの連携、複数チャネルの自動化など、得意とする領域が異なります。自社の獲得経路、月間リード数、商談化の目標、既存CRM、運用担当者を整理し、必要な機能から候補を絞ることが大切です。
例えば、サイト訪問者の動きを営業へ共有したい企業と、複数事業の顧客育成を細かく管理したい企業では、必要な機能も運用費も変わります。価格だけで決めず、次の点を同じ条件で確認すると導入後の運用を想像しやすくなります。
- 既存のCRM・SFAと必要な項目を連携できるか
- フォームや展示会で得たリードを同じ基準で管理できるか
- メール配信やシナリオを担当者が継続して運用できるか
- 営業へ渡すタイミングと通知条件を設定できるか
- 初期費用と運用支援を含めた年間費用が予算に合うか
MAツールは単体で導入するだけで商談が増えるわけではなく、CRM連携、シナリオ設計、コンテンツ、営業への引き渡し、運用定着まで含めて支援範囲を比べる必要があります。候補や要件が固まっていない段階でも、プロベルなら専任コンサルタントが条件を整理し、審査済みのプロからMAツール選定や導入・運用支援に合う候補を案内します。発注者側は無料で相談できるため、製品導入だけを頼むか、初期設定や施策設計、運用伴走まで任せるかを含めて比較したい場合に活用できます。