LPOツールおすすめ7選|機能の違いと自社に合う選び方
2026年10月02日
広告からランディングページ(LP)への流入はあるのに、問い合わせや購入につながらない。こうした課題に対し、LPOツールは訪問者の行動を調べ、改善案を試す作業を支援します。ただし、ヒートマップ分析を中心とする製品と、ABテストや表示内容の出し分けまで扱う製品では役割が異なります。本記事では、企業のWeb担当者が比較しやすい7つのツールを紹介し、目的と運用体制に合う選び方を解説します。
LPOツールとは?分析・検証・改善の役割を整理
LPOは、LPを訪れた人が目的の行動に進みやすいよう、ページの内容や導線を改善する取り組みです。ツールは改善の工程ごとに役割が異なるため、自社で不足している作業を先に把握すると選びやすくなります。
行動分析で改善箇所の仮説を立てる
ヒートマップは、ページのどこが読まれ、どこで離脱し、どの要素がクリックされたかを視覚的に示します。たとえば資料請求ボタンまで到達する人が少ないなら、ボタン自体の色より、その前の説明や配置を見直す仮説が立てられます。ただし、色の濃淡だけで原因は確定しません。流入元や端末、コンバージョンの有無で行動が違う可能性があるため、アクセス解析の数値と合わせて解釈することが大切です。
ABテストで仮説を検証する
ABテストは、元のLPと変更案を訪問者へ振り分け、目標行動の差を比べる方法です。ファーストビューの訴求や入力フォームへの導線など、変更点を明確にして試すと、結果の意味を判断しやすくなります。一方、流入が少ないLPで短期間に多くのパターンを比べても、差が偶然かどうか見極めにくくなります。検証する指標、必要な流入量、テスト期間を導入前に決めておく必要があります。
LPOツールおすすめ7選を比較
以下は公式サイトでLPの分析または改善機能を確認できた7製品です。行動分析と施策実行のどちらを重視するかで候補が変わるため、機能の幅だけでなく、自社の担当者が継続して使えるかを見てください。
| ツール名 | 強み | 向く課題 |
|---|---|---|
| SiTest | 行動分析とABテスト、EFOを一体で扱う | LPからフォームまで離脱箇所を追いたい |
| Ptengine | 分析からノーコード編集と検証につなぐ | 少人数で改善を進めたい |
| DLPO | ABテストとセグメント別の出し分け | 流入・顧客層ごとに訴求を変えたい |
| VWO Testing | 多様なテスト形式と実験管理 | 継続的に多数の仮説を試したい |
| ミエルカヒートマップ | 熟読・離脱・クリックの可視化とABテスト | まず閲覧行動から課題を見つけたい |
| Microsoft Clarity | 無料のヒートマップと録画で行動分析 | 費用を抑え、改善仮説を探したい |
| KARTE Blocks | 既存LPの編集、ABテスト、出し分け | 訴求を素早く変更・検証したい |
SiTest
出典:SiTest
| サービス名/会社名 | SiTest/株式会社グラッドキューブ |
| 本社所在地 | 大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 |
| 設立 | 2007年1月 |
| 主な機能 | ヒートマップ、録画再生、ABテスト、EFO |
SiTestはヒートマップや録画再生でページ内の動きを確認し、ノーコードのABテストで改善案を検証できるツールです。フォームの離脱計測と入力支援を行うEFOも提供しています。LPの閲覧から入力完了まで、どの工程で成果を取りこぼしているかを一つの環境で追える点が特徴です。
広告流入の多いLPでは、ページ内の訴求を改善してもフォーム入力で離脱が続くことがあります。SiTestならページとフォームを別々の問題として扱わずに分析できます。必要な機能や利用条件はプランで変わるため、検討時には対象LPの規模とEFOの適用範囲を確認したいところです。
筆者・監修者のおすすめポイント
フォーム到達後の離脱も重要な課題なら、LPの行動分析とEFOを同時に検討できる点が選定理由になります。広告から問い合わせまでの導線をまとめて改善したい企業に向いています。
Ptengine
出典:Ptengine
| サービス名/会社名 | Ptengine/株式会社Ptmind |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3丁目7-30 |
| 設立 | 2010年12月17日 |
| 主な機能 | ヒートマップ、アクセス解析、ページ編集、ABテスト |
Ptengineはクリック、アテンション、スクロール到達率などのヒートマップとアクセス解析を提供します。分析画面から施策へ進み、ノーコードのページ編集やABテスト、パーソナライズを実施できるため、課題発見から改善案の検証までをつなげやすい構成です。
LPを更新するたびに制作部門へ依頼する体制では、小さな検証も滞りがちです。Ptengineは担当者が画面上で変更を試せる一方、公開前の確認とブランド管理の運用は必要です。動的なページや既存の計測タグを使う場合は、実際のLPで表示と計測を事前に試すと判断しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
分析で見つけた課題を同じ環境でABテストへ移せることが強みです。少人数のWebチームで施策の着手を速めたい企業は比較候補に入ります。
DLPO
出典:DLPO
| サービス名/会社名 | DLPO/DLPO株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区広尾5-4-12 |
| 設立 | 2018年4月26日 |
| 主な機能 | ABテスト、多変量テスト、パーソナライズ |
DLPOはABテスト、多変量テスト、パーソナライズを中心に提供するLPOツールです。LPだけでなくオウンドサイトやECサイトにも利用でき、外部データを使ったオーディエンス別の配信やセグメント別の検証にも対応します。流入元や顧客属性によって適切な訴求が異なる場合に、複数の改善案を管理しやすい製品です。
一方、精密な出し分けは対象となる顧客データと十分な流入があって初めて活用できます。単一LPの閲覧状況をまず知りたい段階なら、分析機能を中心とした製品との比較が必要です。導入時には既存のデータ基盤との連携方法やテスト設計を具体的に確認するとよいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
流入や顧客層ごとにLPの訴求を変える実務がある企業では、ABテストとパーソナライズを一体で設計できる点が魅力です。複数セグメントを継続的に検証する体制に合います。
VWO Testing
出典:VWO Testing
| サービス名/会社名 | VWO Testing/Wingify Software Private Limited |
| 本社所在地 | インド・デリー/フランス・パリ |
| 設立 | 2009年 |
| 主な機能 | ABテスト、スプリットURLテスト、多変量テスト |
VWO Testingは、ABテストに加えて別URLのLPを比較するスプリットURLテストや、多変量テストに対応します。ビジュアルエディターで文章や要素を変更でき、複雑な変更にはコードエディターも利用できます。テスト対象、指標、訪問者セグメントを設定し、継続的な実験を管理する構成です。
デザイン変更だけでなくページ全体の再設計も比較したい企業には検討の余地があります。ただし、実験の種類が多いほど、トラフィックの配分や同時テストの干渉、成果指標の定義を管理する必要があります。英語の製品情報を扱う運用体制や、国内サポートの必要性も確認事項です。
筆者・監修者のおすすめポイント
LP全体の変更を別URLで比較するなど、実験方法を使い分けたい場合に強みがあります。継続的な検証を担当するチームと、十分な訪問数を持つ企業に適します。
ミエルカヒートマップ
出典:ミエルカヒートマップ
| サービス名/会社名 | ミエルカヒートマップ/株式会社Faber Company |
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-1 |
| 設立 | 2005年10月24日 |
| 主な機能 | 熟読・離脱・クリックのヒートマップ、ABテスト |
ミエルカヒートマップは、熟読、離脱、クリックの3種類のヒートマップで訪問者の行動を可視化します。読まれていない説明や押されていない導線を見つけ、改善案の効果をABテストで確認できます。何を変えるべきか分からない段階から始めやすい分析中心の製品です。
ヒートマップだけでは、色が濃い箇所が問い合わせへ貢献したとまでは判断できません。CVRや流入元ごとの結果を合わせて見て、仮説を絞ることが重要です。無料で使える範囲やABテストの利用条件はプランごとに確認し、対象ページの計測量に見合うかを比較してください。
筆者・監修者のおすすめポイント
閲覧状況の把握を出発点に、改善案の検証まで段階的に進めたい企業に合います。課題を可視化してから施策を決めたい担当者にとって候補になります。
Microsoft Clarity
| サービス名/会社名 | Microsoft Clarity/Microsoft Corporation |
| 本社所在地 | 米国ワシントン州レドモンド |
| 設立 | 1975年 |
| 主な機能 | ヒートマップ、セッション録画 |
Microsoft Clarityは、クリック・スクロールのヒートマップとセッション録画を無料で提供する行動分析ツールです。LPでどの説明が見られず、どの操作で迷いが生じたかを確認できます。既存のアクセス解析だけでは分かりにくいページ内行動を把握する入口として使えます。
一方、Clarity単体ではLPの編集やABテストを実行できません。改善案の実装・検証にはCMSや別のテストツール、担当者が必要です。導入時は、録画に個人情報や入力内容が映り込まない設定を確認し、行動データを成果指標と合わせて解釈する体制を整えるとよいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
無料で閲覧行動を把握できるため、まず改善仮説を集めたい企業に合います。テスト実行環境がすでにある場合、分析部分だけを追加する選択肢になります。
KARTE Blocks
出典:KARTE Blocks
| サービス名/会社名 | KARTE Blocks/株式会社プレイド |
| 本社所在地 | 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10F |
| 設立 | 2011年10月 |
| 主な機能 | ノーコード編集、ABテスト、パーソナライズ |
KARTE Blocksは、既存LPの要素をブロック単位で編集し、ABテストや訪問者に合わせた表示の出し分けを行えるツールです。タグを設置してページを改修し、ブロック別の表示数やクリック率、施策結果を見ながら改善を続けられます。制作部門への依頼待ちが長い企業では、担当者が小さな変更を素早く試せる点に価値があります。
ただし、ページ全体の制作や複雑なデザイン変更をすべて任せる用途とは分けて考える必要があります。既存CMSとの相性、タグの影響、編集権限、成果指標の設定を実際のLPで確認し、どの変更を社内で承認するかも決めておくと運用しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
既存LPを維持しながら訴求を頻繁に試す企業に向きます。分析だけでなく、ノーコード編集と出し分けを同じ運用で進めたい場合に比較価値があります。
LPOツールの選び方
製品の機能表を比べる前に、現在の改善工程でどこが詰まっているかを整理します。計測、編集、検証のどれをツールに任せるかによって、必要な製品の種類と予算は変わります。
分析だけで足りるか、施策実施まで必要か
LPのどこで離脱しているか分からない場合は、ヒートマップや録画再生が役立ちます。一方、原因の仮説がありながら変更案を試せない場合は、ABテストや編集機能の優先度が高くなります。分析機能だけを導入しても、改修担当者や実験方法が決まっていなければ改善は進みません。反対に検証機能だけが充実していても、何を変えるかの根拠が不足します。社内で担える作業を整理し、不足する工程を補う製品を選ぶのが実務的です。
LPの流入量と検証頻度に合うか
広告の少額配信などで訪問数が少ないLPは、複数パターンや細かなセグメントへ流入を分けると、結果の判断に時間がかかります。まずは主要な訴求や導線を一つずつ試すほうが、変化の意味を捉えやすくなります。大量の流入があり、毎月複数の施策を検証する企業なら、テストの管理機能やパーソナライズが役立ちます。料金だけでなく、対象ページ数、計測量、実験回数の条件を照らし合わせてください。
タグ導入・編集権限・他ツール連携を確認する
LPOツールはLPへのタグ設置や計測設定が必要になることが多く、既存のCMS、タグ管理、アクセス解析との関係が重要です。設定が重複するとコンバージョン数が合わなくなり、テスト結果を誤解するおそれがあります。導入前に、どの担当者がタグを設置し、誰がページ変更を承認するかを決めます。表示速度、スマートフォン表示、同意管理への影響もテストページで確認しておくと、公開後の手戻りを抑えられます。
LPOツール導入後に成果を判断する手順
ツールの導入そのものではCVRは改善しません。成果を判断できる計測設計と、仮説を検証する順序を決めてから施策を始めることが重要です。
主要なLPとコンバージョンを定義する
最初は流入と事業への影響が大きいLPを選び、問い合わせ、資料請求、購入など、そのページで期待する行動を一つの主指標として定義します。ボタンクリックだけを成果とみなすと、実際の送信や購入につながっていない改善を高く評価するおそれがあります。流入元や端末が大きく異なる場合は、全体の平均だけでなく内訳も確認します。計測の欠損や重複を先に直すことで、後のテスト結果を判断しやすくなります。
課題を一つずつ検証し、勝ち案の後も測定する
ヒートマップなどから得た観察を「何を変えると、どの指標がどう変わるか」という仮説へ落とし込みます。複数の大きな変更を一度に加えると、結果の理由が分からなくなるため、優先度の高い課題から検証します。テストで良い結果が出ても、流入元や季節による構成が変われば再現しない場合があります。採用した変更を本番に反映した後も主指標を追い、仮説、期間、結果を記録して次の改善へつなげます。
LPOツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
LPOツールは、閲覧行動の分析、ABテスト、訪問者に応じた訴求の出し分けなど、得意とする工程が異なります。自社のLPで改善したい課題と、実際に検証を回せる担当体制を軸に候補を絞ることが重要です。比較時には対象LP、月間の訪問数、コンバージョンの定義、必要な分析・編集機能、既存システムとの連携を確認してください。
対象LPや流入、コンバージョン、社内の担当体制を整理したうえで、製品の選定や改善の進め方に迷う場合は、プロベルへご相談ください。目的と体制に合うLPO・Web改善の専門家を探す際に役立ちます。