ヒートマップツールおすすめ8選|機能と選び方を比較
2026年10月02日
Webサイトの改善では、アクセス数やコンバージョン数だけを見ても、ページ内で読者がどこに注目し、どこで迷ったかまでは分かりません。ヒートマップツールは、クリックやスクロールなどの行動を可視化し、改善箇所を探す手がかりになります。ただし、製品ごとに録画、フォーム分析、A/Bテストなどの範囲は異なります。この記事では、企業のWeb担当者に向けて8ツールの特徴と選び方、分析結果を施策に結びつける方法を解説します。
ヒートマップツールのおすすめ8選
まずは、どの工程を自社で担うかを決めて比較しましょう。無料でページ内の動きを確かめるならMicrosoft Clarity、国内の支援を受けながらアクセス解析もまとめるならUser Insight、ヒートマップからA/Bテストまで同じ製品で進めるならPtengine・SiTest・Crazy Eggが候補です。記事やLPの熟読・離脱を重視するならミエルカヒートマップ、録画からフォームの問題まで調べるならMouseflow、旧Hotjarを含む経路分析やアンケートも必要ならContentsquareを比べてください。無料枠、計測上限、有料プランの条件は製品ごとに異なるため、試用前に対象URLと月間流入量をそろえて確認しましょう。
| ツール名 | 行動把握の主な機能 | 改善に役立つ機能 |
|---|---|---|
| Microsoft Clarity | ヒートマップ、セッション録画 | 録画による操作確認 |
| Ptengine | クリック、アテンション、スクロール | 条件別比較、A/Bテスト |
| ミエルカヒートマップ | 熟読、離脱、クリック | A/Bテスト、簡易CMS(一部プラン) |
| SiTest | ヒートマップ | A/Bテスト、EFO |
| Mouseflow | ヒートマップ、録画 | ファネル、フォーム分析 |
| User Insight | クリック・熟読など、端末・成果別 | サイト全体の解析、国内サポート |
| Contentsquare | ヒートマップ、セッション録画 | 経路分析、アンケート |
| Crazy Egg | ヒートマップ、スクロール、録画 | A/Bテスト案ごとの行動比較 |
Microsoft Clarity
| サービス名 | Microsoft Clarity |
| 会社名 | Microsoft Corporation |
| 本社所在地 | 米国ワシントン州レドモンド |
| 設立 | 1975年 |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、セッション録画 |
| 無料利用 | 無料で利用可能 |
Microsoft Clarityは、Microsoftが提供する行動分析ツールです。公式料金ページでは、ヒートマップ、セッション録画、Webサイトやチームメンバーの利用が無料であると案内しています。クリックが集まる場所やスクロールの到達状況を確かめ、気になる行動を録画で追えるため、まず自社サイトの課題を探りたい段階で使いやすい選択肢です。
一方、行動が見えたことと改善効果が証明されたことは別です。フォーム送信などの成果指標はGA4や社内の計測環境で確認し、閲覧行動と合わせて判断する運用が適しています。
筆者・監修者のおすすめポイント
費用をかけずに複数ページのクリックや録画を調べたい企業に適しています。成果指標を別途測っているなら、数値が悪いページの「どこで迷っているか」を探す補助資料として使えます。
Ptengine
出典:Ptengine
| サービス名 | Ptengine |
| 会社名 | 株式会社Ptmind |
| 本社所在地 | 東京都新宿区 |
| 設立 | 2010年12月 |
| 主な分析機能 | クリック、アテンション、スクロール到達率 |
| 無料利用 | 無料プランあり |
Ptengineは、クリック、アテンション、スクロール到達率、要素分析など、複数の見方でページ内行動を確認できます。公式サイトでは、日付やデバイス、コンバージョンの有無、新規・再訪問といった条件によるヒートマップ比較を紹介しています。全訪問者の平均だけでは見えにくい差を確認し、優先して直す箇所を絞り込みやすくなります。
同じ製品内でA/Bテストなどの施策実行も扱えるため、広告LPの分析から検証まで一連の運用を想定する企業に候補となります。導入時には、必要な計測量、対象ページ、利用機能が契約プランに含まれるかを確認する必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント
流入や成果の有無によって行動が違うページを分析したい場合に比較したい製品です。ヒートマップで見つけた仮説をA/Bテストへつなぐ体制がある企業ほど、機能の組み合わせを生かせます。
ミエルカヒートマップ
出典:ミエルカヒートマップ
| サービス名 | ミエルカヒートマップ |
| 会社名 | 株式会社Faber Company |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立 | 2005年10月24日 |
| 主な分析機能 | 熟読、離脱、クリック |
| 無料利用 | 無料プランあり |
ミエルカヒートマップは、熟読、離脱、クリックの3種類のヒートマップを案内しています。文章のどこで滞在が長いか、どの位置で離脱しやすいかを分けて見られるため、記事やサービスページの情報配置を考える材料になります。公式サイトでは、無料利用に加え、プランによってA/Bテストや簡易CMSなどの改善機能も提供すると説明しています。
たとえば、料金説明がよく読まれるのに問い合わせボタンまで到達しない場合、CTAの位置だけでなく、説明から資料請求までの導線を見直す仮説が立ちます。閲覧の多さを「理解した」「問い合わせる意思がある」と読み替えず、成果データと合わせて検証することが重要です。
筆者・監修者のおすすめポイント
記事やLPで読まれる箇所と離脱箇所を切り分けたい企業に向いています。ヒートマップで課題を探し、必要に応じて同じ環境の検証・編集機能も検討できる点が選定理由です。
SiTest
出典:SiTest
| サービス名 | SiTest |
| 会社名 | 株式会社グラッドキューブ |
| 本社所在地 | 大阪府大阪市中央区 |
| 設立 | 2007年1月(前身の合同会社) |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、A/Bテスト、EFO |
| 無料利用 | 無料トライアルあり |
SiTestは、ヒートマップに加えてA/Bテスト、EFO、パーソナライズなどを提供するサイト分析・改善ツールです。公式サイトでは、ユーザー行動の分析と、ノーコードによるテストパターンの作成・検証を同じ環境で進められると説明しています。ページ内の注目箇所だけでなく、フォームの離脱や変更後の成果を追いたい企業に合います。
多機能な製品ほど、現場で使う機能と担当者を決めることが重要です。ヒートマップを見るだけで終わらず、どの指標を改善し、誰がテストを設定するかまで決めて導入すると、分析を施策へつなぎやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
LPからフォームまでを一つの改善対象として扱いたい企業におすすめです。離脱箇所の把握に加えてA/BテストやEFOも使う計画があれば、製品を分けずに運用する選択肢になります。
Mouseflow
出典:Mouseflow
| サービス名 | Mouseflow |
| 会社名 | Mouseflow ApS |
| 本社所在地 | デンマーク・コペンハーゲン |
| 設立 | 2009年 |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、録画、ファネル、フォーム分析 |
| 無料利用 | 無料プランあり |
Mouseflowは、ヒートマップとセッション録画に加え、ジャーニー分析、ファネル分析、フォーム分析、フィードバック調査を提供します。公式の製品ページでは、クリックやスクロールの分布を見た後、訪問者の行動経路や離脱点まで掘り下げられると案内しています。単一ページだけでなく、複数ページにまたがる申込み導線を調べたい企業に適しています。
分析機能が幅広い一方で、必要なプラン、データ量、社内での英語画面の運用可否は導入前に確認したい点です。録画では特定の訪問者の動きが分かっても、それが全利用者に共通するとは限らないため、ファネルの集計値と合わせて判断します。
筆者・監修者のおすすめポイント
フォームやサイト内導線の離脱理由を詳しく知りたい企業に適した候補です。集計されたヒートマップから録画やファネルへ調査を進められるため、ページ単位の分析では足りない場合に比較する価値があります。
User Insight
出典:User Insight
| サービス名 | User Insight |
| 会社名 | 株式会社ユーザーローカル |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立 | 2005年 |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、アクセス解析 |
| 無料利用 | 要問い合わせ |
User Insightは、株式会社ユーザーローカルが提供するヒートマップ対応のWebアクセス解析ツールです。公式サイトでは、クリックや熟読などのヒートマップを、パソコン・スマートフォンなどの端末別や、コンバージョンの有無などの条件で確認できると案内しています。ページ内の行動に加え、サイト全体の流入や離脱も同じ製品で見たい企業に適しています。
公式サイトでは、PV数に応じた複数プランと、導入時の設定・活用に関するサポート体制も説明しています。ツール単体の価格や無料利用の範囲は公開情報だけで決めつけず、対象サイトのPV、利用したい機能、サポート範囲をそろえて問い合わせると比較しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
ヒートマップの読み解きを担当者だけに任せず、アクセス解析や国内の導入支援と合わせて運用したい企業に向きます。端末別・成果有無別の行動差を見て、どのページを優先して改善するか決めたい場合に比較価値があります。
Contentsquare Experience Analytics
| サービス名 | Contentsquare Experience Analytics |
| 会社名 | Contentsquare |
| 本社所在地 | フランス・パリ |
| 設立 | 2012年 |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、録画、経路分析 |
| 無料利用 | 無料プランあり |
ContentsquareのExperience Analyticsは、ヒートマップに加え、セッションリプレイやサイト内の移動経路の分析を提供します。旧Hotjarのヒートマップ・録画・アンケート機能はContentsquareへ統合されています。ページ内の注目箇所から、その前後にどのページを経由し、どこで操作につまずいたかまで調べたい企業に適した候補です。
公式サイトでは無料プランも案内していますが、計測可能なセッション数と録画の収録率、保存期間は機能ごとに異なります。比較時には「月間セッション数」だけでなく、実際に見返せる録画数、必要なデータ保持期間、複数サイトでの利用条件を確認してください。アンケートも活用するなら、行動データから立てた仮説を利用者の声で確かめる運用も考えられます。
筆者・監修者のおすすめポイント
旧Hotjarを候補にしている企業や、ヒートマップと録画に加えて経路分析・アンケートも必要な企業に向きます。Microsoft Clarityと同じ無料の入口があっても、調査できる範囲と有料プランの条件が違うため、併せて比較する価値があります。
Crazy Egg
出典:Crazy Egg
| サービス名 | Crazy Egg |
| 会社名 | Crazy Egg, Inc. |
| 本社所在地 | 米国カリフォルニア州 |
| 設立 | 2006年 |
| 主な分析機能 | ヒートマップ、録画、A/Bテスト |
| 無料利用 | 30日間の無料トライアル |
Crazy Eggは、クリック位置を示すヒートマップに加え、スクロールマップやクリック対象を分けたレポート、セッション録画を提供します。さらにA/Bテストでは、変更前後のページごとにヒートマップと録画を比較できるため、コンバージョン率の差だけでなく、どの要素の見られ方が変わったかを調べられます。
公式サイトでは30日間の無料トライアルを案内しています。導入前には、計測対象ページ数、必要な録画量、テスト機能を利用できるプラン、英語での画面・サポート運用が社内で可能かを確認してください。既存のA/Bテスト環境がある場合は、機能を重複して契約する価値があるかも判断材料です。
筆者・監修者のおすすめポイント
LPの変更案を自社で作り、ヒートマップとコンバージョンの両方からテスト結果を検討したい企業に向きます。PtengineやSiTestと機能が重なっても、テスト案ごとの行動可視化と海外製品の契約条件を比べる価値があります。
ヒートマップツールで分かることと、数字だけでは分からないこと
ヒートマップは、ページ内の行動を視覚的に整理する道具です。何を示す図なのかを分けて読むと、改善仮説を立てやすくなります。
クリック・スクロール・熟読は異なる疑問に答える
クリックヒートマップは、CTAやメニューなど、押された要素と押されていない要素を比べるのに役立ちます。スクロールは、重要な説明まで訪問者が到達したかを見る指標です。熟読を示す図がある製品では、画面上で滞在が長い場所を確認できます。ただし、色が濃いことだけで好意的に読まれたとは判断できません。たとえば料金表付近の滞在が長くても、関心が高い場合と分かりにくくて迷った場合の両方があります。
録画とファネルを組み合わせて離脱理由を絞る
ヒートマップで違和感のある箇所を見つけたら、セッション録画で操作の流れを確認し、ファネルやフォーム分析で離脱が集中する段階を探すと仮説を絞れます。資料請求フォームの送信率が低い場合、ページ上のCTA未到達なのか、フォーム項目で止まっているのかでは改善策が異なります。録画は個別の事例なので、件数や対象期間を確かめ、GA4などの成果データと照らし合わせることが欠かせません。
自社に合うヒートマップツールの選び方
機能数や料金だけで決めると、必要なページを計測できなかったり、分析結果を使い切れなかったりします。対象範囲と改善の進め方を先に定めることが選定の近道です。
計測対象とデータ量の上限を確認する
広告LPだけを調べるのか、サイト全体や複数ドメインを調べるのかで必要なプランは変わります。月間PVやセッション数、計測可能なURL数、録画の保持期間を、実際のアクセス規模と照合します。繁忙期だけ流入が増えるサイトでは、通常月に収まるプランでもピーク時にデータが不足する可能性があります。無料枠の有無だけでなく、見たいページと期間を無理なく計測できるかを確認することが重要です。
必要な分析機能と改善機能を分けて選ぶ
最初の課題が「どこを見られているか知りたい」なら、基本的なヒートマップや録画で十分な場合があります。一方、フォーム離脱の原因調査や変更案の効果検証まで担当するなら、フォーム分析やA/Bテストが必要です。機能を一つの製品にまとめる場合は作業の行き来を減らせますが、既存のGA4やテスト環境と重複することもあります。自社が実際に運用する工程から、必要な機能を選ぶべきです。
個人情報の扱いと運用負荷を確認する
録画やフォーム分析を使うときは、入力欄の内容を記録しない設定、マスキング、同意管理、閲覧権限を確かめる必要があります。加えて、計測タグの設置方法、動的ページの表示、スマートフォンでの見え方も試用中に確認したい点です。担当者が週にどれだけ分析できるかによって、細かな機能より操作の分かりやすさが優先される場合もあります。製品の機能表だけでなく、社内の運用条件で判断します。
ヒートマップをサイト改善に活かす手順
色の分布を見るだけでは成果は変わりません。優先ページを決め、行動の観察から仮説を作り、変更後の数値まで確認する流れが必要です。
GA4などで優先ページを決め、行動データを見る
まず、流入が多いのに問い合わせや資料請求につながらないページ、あるいは広告費を投じているLPを優先します。GA4などで流入元、デバイス、コンバージョン率を見て、同じ条件のヒートマップを確認すると、スマートフォンだけの問題などを見つけやすくなります。流入条件が違う訪問者を混ぜた平均図だけで判断すると、ページの配置が原因なのか、訪問者の目的が違うのかを見誤る恐れがあります。
変更は仮説として検証し、成果指標で判断する
重要な説明が読まれる前に離脱しているなら、見出しや配置を変える案が考えられます。押せそうに見える画像へクリックが集まるなら、リンクの有無や導線を見直す余地があります。変更後はクリック数だけで成功とせず、問い合わせ率、資料請求率、フォーム完了率など、最初に定めた成果指標で比較します。十分な流入がある場合はA/Bテストを使い、他の施策や季節変動の影響も考慮して判断します。
ヒートマップツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
ヒートマップツールは、企業サイトやLPで資料請求に至る前の迷いを見つける材料になります。製品を比べる際は、次の5点を同じ条件で確認することが大切です。
- クリック・スクロール・熟読など必要な分析機能
- 月間PVと対象URL数
- 録画やフォーム分析の必要性
- A/Bテストなど改善施策への接続
- 個人情報の保護設定と運用負荷
色の濃淡だけで成果を判断せず、問い合わせ率や資料請求率と照らし合わせて改善案を検証します。
相談前に、改善したいURL、月間流入数、現在の問い合わせ・資料請求率、気になる離脱箇所、社内の担当体制と予算を整理しておくと、必要なツールや支援範囲を具体的に伝えられます。ヒートマップツールの選定や分析後の改善にお悩みなら、課題に合う専門家とのマッチングを支援するプロベルへご相談ください。