インテントデータツールおすすめ7選|BtoBでの選び方と活用方法
2026年10月02日
インテントデータツールは、企業の検索やサイト閲覧などの行動から関心の高まりを捉え、営業・マーケティングの優先順位付けに役立てるものです。ただし、取得するデータの範囲や企業の識別方法、実行できる施策は製品ごとに異なります。本記事では、国内で活用しやすい7つのサービスを比較し、選定時に確認したい点と導入後の運用方法を整理します。
インテントデータツールとは
インテントデータは、企業や見込み顧客が特定の課題や製品について調べていることを示す行動情報です。自社サイトの閲覧や資料請求に加え、外部サイトでの検索・閲覧などを扱う製品もあります。企業属性だけでは見えにくい「いま何に関心があるか」を営業判断に加えられますが、一度の検索が購入意思を意味するわけではありません。事業との適合性や過去の接点と重ねて解釈する必要があります。
インテントデータツールおすすめ7選
各サービスが扱うシグナルと、その後に取れる行動は異なります。検索起点の新規開拓、企業データと関心スコアを使ったリスト作成、広告施策、自社サイト来訪企業の理解という用途を軸に比較します。
| ツール名 | 主なデータ | 主な活用場面 |
|---|---|---|
| Sales Marker | Web検索行動 | 営業先の優先順位付け |
| SalesNow | 企業属性・インテント等 | 条件付きリスト作成 |
| Select DMP | 外部の関心データ | 営業・広告施策 |
| ウルテク | サイト閲覧・外部インテント | 営業連携・施策改善 |
| infobox | 外部メディア由来の関心スコア | 既存リストの関心度評価 |
| プランソナー | 企業データ・興味シグナル | 市場分析・営業優先順位付け |
| ITreview | 製品・カテゴリ・比較ページ閲覧 | IT製品の比較行動・営業連携 |
Sales Marker
出典:Sales Marker
| サービス名 | Sales Marker |
| 運営会社 | 株式会社Sales Marker |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2021年7月 |
Sales Markerは、Web検索行動から企業の関心を捉え、アプローチ候補を探すインテントセールス向けのサービスです。関心テーマを手がかりに、従来の企業属性だけでは優先順位を付けにくかった新規開拓先を見つける用途に向きます。公式サイトでは検索行動の可視化に加え、企業・部署・人物データを組み合わせた営業活動を案内しています。
導入前には、自社商材に関係する検索テーマを設定したときに、対象業界で十分な企業が検知されるかを確かめたいところです。検知後の架電やメールなどを誰が担うかまで決めておくと、データの閲覧だけで終わりにくくなります。料金は利用内容に応じた案内のため、対象件数や利用機能をそろえて見積もる必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント
検索を起点に関心が高まった企業を探し、営業先の優先順位を更新したい場合に候補になります。自社商材に合う検索語を具体化できる営業組織ほど、試用時に有効性を判断しやすいでしょう。
SalesNow
出典:SalesNow
| サービス名 | SalesNow |
| 運営会社 | 株式会社SalesNow |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2019年8月 |
SalesNowは、企業情報を業界・規模・インテント・採用動向などの条件で絞り込み、営業リストの作成や企業理解に利用するサービスです。企業属性に関心や活動のシグナルを重ねられるため、既存のターゲット条件を保ちながら、接触する順序を変えたい企業に合います。
インテントの意味づけには、求人やニュースなどの事実データを併用すると、企業の変化を営業仮説に結びつけやすくなります。一方で、検知した企業がすべて直ちに商談対象になるわけではありません。自社の顧客条件や担当エリアで絞り込み、SFA上の既存顧客との重複を除いたリストで評価することが大切です。
筆者・監修者のおすすめポイント
企業データを基盤に、インテントや採用など複数の条件を組み合わせて新規開拓リストを整えたい企業に向きます。既存のターゲット定義があり、優先順位だけをより機動的に見直したい場合にも比較しやすいサービスです。
Select DMP
出典:Select DMP
| サービス名 | Select DMP |
| 運営会社 | 株式会社インティメート・マージャー |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立 | 2013年6月 |
インティメート・マージャーのSelect DMPは、外部データを活用したBtoB向けリードジェネレーションや営業・マーケティング施策を支援するサービスです。同社はインテントデータに関する提供も案内しており、自社サイト内の行動だけでは分からない企業の関心を施策に取り込む選択肢になります。
外部データを広告配信や営業施策にどうつなげるかによって、必要な設定や評価指標は変わります。例えば広告で認知を広げたい場合と、インサイドセールスの架電対象を絞りたい場合では、同じデータでも検証の仕方が異なります。契約前に利用可能なデータ範囲、連携先、更新頻度を確認すると比較しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
インテントデータをリスト作成だけでなく、広告やリード獲得施策にも広げたい企業に合います。営業部門とマーケティング部門で共通のターゲット企業を扱う場合に、活用場面を整理して相談できる点が比較理由です。
ウルテク
出典:ウルテク
| サービス名 | ウルテク |
| 運営会社 | ログリー株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2006年5月 |
ウルテクは、サイト内外の行動や関心テーマを結びつけ、BtoBの営業・マーケティング判断を支援するサービスです。公式サイトでは、企業のサイト訪問、閲覧履歴、コンバージョン情報とインテントデータを合わせて扱う構成を示しています。外部での関心だけでなく、自社コンテンツとの接点も見て次の施策を考えたい企業に適しています。
自社サイトに一定の訪問やコンテンツ閲覧がある場合、どの企業が何を見たかを関心テーマと合わせて評価できます。資料や記事を改善したいときにも、閲覧状況が判断材料になります。ただし、来訪数が少ない段階では自社データから得られる示唆が限られるため、検知対象の企業数と外部データの活用範囲を確認して選ぶ必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント
自社サイトの閲覧行動と外部インテントを合わせ、営業連携だけでなくコンテンツ改善まで進めたい企業に向きます。すでに記事や資料を運用しており、企業ごとの関心を次の施策に結びつけたい場合の候補です。
infobox
出典:infobox
| サービス名 | infobox |
| 運営会社 | 株式会社インフォボックス |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 設立 | 2018年7月 |
infoboxは、法人データベースと関心スコアを組み合わせ、ターゲット企業の探索と既存リストの掘り起こしに使う営業データプラットフォームです。公式情報では、比較サイトなどのセカンドパーティーデータを含む複数の変数から課題領域への関心を3段階で示し、変動も確認できると説明しています。検索語を直接見るSales Markerや、企業の活動情報を軸にするSalesNowとは、関心の捉え方を比較できます。
自社のハウスリストに関心スコアを重ねたい企業には、既存顧客や失注先の再評価にも使える点が判断材料です。一方、スコアだけで導入意思を断定せず、対象業界での検知件数、テーマ設定、通知から接触までの運用を試したいところです。料金は公式サイトで初期費用と月額費用の構成を案内しており、機能オプションと契約期間をそろえて見積もる必要があります。
筆者・監修者のおすすめポイント
未接点の企業を広く探すだけでなく、保有する企業リストに関心の変化を重ね、再接触の優先順位を決めたい企業に向きます。比較時はスコアの根拠と更新タイミングを確認してください。
プランソナー
出典:プランソナー
| サービス名 | プランソナー |
| 運営会社 | ユーソナー株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都新宿区 |
| 設立 | 1990年 |
プランソナーは、ユーソナーの法人企業データベースを基盤に、市場分析、ターゲットリストの管理、営業活動状況の把握を行う経営戦略プラットフォームです。公式情報では、自由なキーワードによる企業の関心把握「興味シグナル」と、AIでデータを拡張する「興味サイン」を実装すると案内しています。企業データの名寄せを土台に、関心の変化を営業戦略へ結びつけたい組織で比較価値があります。
導入時は、自社の顧客マスターとユーソナーの企業データをどう統合するか、関心シグナルを営業担当へどの頻度で渡すかを確認します。単独の検索行動だけでなく、事業所や系列を含む企業構造を見てターゲットを整理したい場合に適しています。一方、データ基盤整備の範囲が広い分、導入目的と担当部門を絞って見積もることが重要です。料金は公式サイトで一律の金額を確認できず、要問い合わせです。
筆者・監修者のおすすめポイント
企業データの名寄せや市場分析とインテント活用をまとめて進めたい企業に向きます。既存CRMの企業情報に重複や表記揺れが多い場合は、シグナル精度だけでなくデータ統合の運用まで含めて比較できます。
ITreview
出典:ITreview
| サービス名 | ITreview |
| 運営会社 | アイティクラウド株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立 | 2018年4月 |
ITreviewはIT製品のレビュー・比較サイトです。掲載ベンダー向け有償プランでは、自社製品ページ、関連カテゴリーページ、比較ページなどを閲覧した企業をインテントデータとして確認できます。ITreview公式情報では、アクセス元のIPアドレスと企業情報を結びつけ、翌日に閲覧データを表示すると案内しています。検索語や一般的な外部閲覧ではなく、IT製品を比較する行動が起点になる点が他の候補との違いです。
利用対象はITreviewに製品を掲載するベンダーです。無料掲載だけではインテント機能を使えず、Basic・Pro・Expertの有償プランで取得範囲が異なります。自社製品や所属カテゴリーの閲覧企業を営業へ渡したい場合に向きますが、ITreviewの対象外の商材を幅広く追う用途には合いません。CSVでのダウンロードやWeb API連携が可能なため、既存顧客リストと突き合わせて優先順位を付ける運用を検討できます。契約前には掲載製品・対象カテゴリー・比較ページの取得範囲を確認してください。
筆者・監修者のおすすめポイント
IT製品を販売し、レビューサイト内の比較検討行動を営業活動に使いたい企業に適しています。ほかのツールと比べる際は、検知母集団がITreviewの閲覧者に限られることと、有償掲載契約が前提になることを確認しましょう。
インテントデータツールの選び方
同じ「インテント」の名称でも、どの行動を取得し、どの企業に結びつけ、担当者へ渡せるかは異なります。自社の営業プロセスで使えるかを、以下の三つの観点から確かめると比較が進みます。
データの取得元と企業識別の粒度
検索語、外部メディア閲覧、自社サイト訪問では、分かることが違います。検索や外部閲覧は自社との接点がない企業を探すのに役立ちますが、関心が自社商材に向いているとは限りません。自社サイト閲覧は商材との接点を把握しやすい一方、サイトへ来ていない企業は見えません。試用時は、重点業界・規模・地域の企業をどれだけ識別できるかと、誤判定が営業現場で許容できる水準かを確認します。あわせて、同一企業を複数人が利用する場合の集計単位や、データの反映時間も確認してください。
既存のSFA・CRMとの連携
ツール上で企業を検知できても、担当者が普段使うSFA・CRMへ反映できなければ、確認や転記の手間が増えます。企業名の表記揺れをどう名寄せするか、既存顧客や商談中の企業を除外できるか、関心の変化を誰に通知するかが実務上の焦点です。導入前には実際の営業リストを一部使い、取り込み後の重複と更新タイミングまで検証すると運用負荷を見積もれます。API連携やCSV出力の可否だけでなく、権限設定や連携エラー時の運用も確かめてください。
費用と運用負荷
料金を比べる際は、月額だけでなく対象企業数、追跡するテーマ数、利用者数、データ更新頻度、外部連携、導入支援の範囲をそろえます。価格を公開していないサービスもあるため、同じ利用条件で見積もりを依頼することが重要です。検知件数が多くても営業担当者が使い切れなければ成果につながりません。リスト確認とアプローチに必要な週当たりの工数も試用で測ると、費用対効果を判断しやすくなります。試用期間中に検知数と実際に対応できた件数を記録すると、必要な契約規模を見極めやすくなります。
導入前に決めておきたい運用方法
インテントデータは、検知後に対象企業へどのように接するかを決めて初めて活用できます。最初から全商材・全業界を対象にせず、少数のテーマと明確な担当部署から試すと、結果を解釈しやすくなります。
対象企業と検知テーマを絞る
まず既存の優良顧客に共通する業種、規模、導入課題を整理し、その条件に合う企業だけを抽出します。追跡するテーマには、商材名だけでなく、導入前に調べる課題語や比較語も含められます。ただし一般的すぎる語は関係の薄い企業を増やし、担当者の確認負荷を上げます。少数の語で検知企業を確認し、実際の会話で関心が確かめられた語から広げる運用が現実的です。営業担当が対象外と判断した理由も残すと、不要な語や条件を次回の設定から外しやすくなります。
反応を検証して調整する
成果は商談件数だけで判断せず、検知企業への接触率、有効な会話に至った割合、商談化率を段階的に見ます。検知後の対応が遅い場合、ツールの精度と営業運用の問題を切り分けられません。既存の属性ベースのリストと同じ期間・商材で比較し、どのテーマや条件が有効だったかを振り返ります。結果が弱いときは対象企業、追跡テーマ、連携・通知方法の順に点検すると改善点が見つかりやすくなります。評価期間と母数を事前に決め、件数が少ない段階で結論を急がないことも重要です。
インテントデータツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
インテントデータツールは、Web検索、外部サイトの閲覧、自社サイトへの訪問など、捉える行動と企業を特定する方法が異なります。たとえば、自社とまだ接点のない企業を探したいなら外部データの対象範囲が重要です。一方、資料や料金ページを見た企業への営業を優先したいなら、自社サイトの閲覧履歴と既存顧客データを結びつけられるかが判断材料になります。
比較する際は、次の点を同じ条件で確認します。
- 自社の重点業界・企業規模で、必要な検索語や閲覧行動を検知できるか
- 匿名の行動をどの粒度で企業に結びつけ、誤検知をどう確認できるか
- 検知した企業を既存顧客・商談中企業と名寄せし、SFA・CRMへ連携できるか
- 営業担当者への通知から接触までの流れと、運用を担う体制が現実的か
- 初期費用、利用者数、対象企業数、データ更新・連携機能を含む総費用が明確か
シグナルは購買意思の確定情報ではありません。広すぎるテーマや企業識別の誤りがあると、関係の薄い企業への接触が増えます。検知件数だけで判断せず、少数の対象商材で試し、有効な会話や商談につながった割合まで確かめることが大切です。
相談前に、対象商材、優先したい顧客像、現在の営業リスト、検知後の担当者、評価指標と予算を整理しておくと、候補ごとのデータ範囲と運用方法を比べやすくなります。インテントデータツール選びでお悩みなら、プロベルへご相談ください。