デプスインタビュー調査におすすめの会社8選|選び方や費用・進め方を解説
2026年10月01日
顧客が商品を選んだ理由や、サービス利用時の迷い・不満を深く理解したいとき、デプスインタビュー調査は有力な手法です。一方、調査会社によって対象者の集め方、モデレーターの専門性、分析・報告の範囲は異なります。依頼先を選ぶ際は、会社名や費用だけでなく、自社の意思決定に必要な示唆まで得られる体制かを比較することが重要です。
本記事では、デプスインタビューに対応する調査会社8社を紹介し、選び方、費用の考え方、依頼の流れを解説します。
デプスインタビュー調査におすすめの会社8選
デプスインタビュー調査会社を比較する際は、対象者リクルーティング、調査設計、モデレーション、分析・報告のどこまで依頼できるかを確認します。まずは各社の主な特徴と実施形式を一覧で確認してください。
| 会社名 | 主な特徴 | 実施形式 |
|---|---|---|
| 株式会社マクロミル | 大規模パネルと総合的な調査支援 | 対面・オンライン |
| 株式会社アスマーク | 工程別に依頼範囲を調整可能 | 対面・オンライン |
| 株式会社電通マクロミルインサイト | 意思決定・価値観の深掘り | 対面・オンライン |
| 株式会社ネオマーケティング | 対象者募集力と専用ルーム | 対面・オンライン |
| 株式会社日経リサーチ | 振り返り・アウトプットにも対応 | 対面・オンライン |
| 株式会社インシード | 定性調査と専門モデレーター | 対面・オンライン |
| ジャストリサーチサービス株式会社 | 複数手法を含む調査設計 | 対面・オンライン |
| アイブリッジ株式会社(Freeasy) | 募集・運営工程を選択可能 | オンライン中心 |
株式会社マクロミル
出典:株式会社マクロミル
| 会社名 | 株式会社マクロミル |
| 主な支援範囲 | 募集・設計・実査・分析 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
マクロミルは、対象者とモデレーターが1対1で話すデプスインタビューに加え、対面・オンラインのインタビュー調査に対応しています。公式サイトでは、調査背景のヒアリング、インタビューフロー作成、リクルーティング、実査、発言録・レポート納品までの流れを案内しています。定性調査の専門スタッフが運営を担い、ホームユーステストや会場調査との組み合わせも可能です。評価結果だけでなく、評価に至る手順や時系列で変化する行動・心理を掘り下げたい場合に検討できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
対象者募集から実査までまとめて相談したい企業に適しています。生活者の行動理由を深く把握し、商品開発やUX改善の仮説につなげたい場合に比較しやすい会社です。
株式会社アスマーク
出典:株式会社アスマーク
| 会社名 | 株式会社アスマーク |
| 主な支援範囲 | 募集・モデレーター・会場・実査 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 公式サイトに料金例あり |
アスマークは、対象者のリクルーティングのみ、リクルーティングとモデレーターの手配、会場を含む実査など、目的や社内体制に応じて依頼範囲を選べます。対面・オンラインのデプスインタビューに対応し、調査票の確認、インタビューフロー作成、発言録、報告書、報告会まで相談可能です。公式サイトでは自社パネル105万人・提携パネル1,800万人と案内しており、条件の厳しい対象者募集にも対応しています。料金表と見積もり例が公開されているため、工程ごとの費用を確認しやすい点も特徴です。
筆者・監修者のおすすめポイント
社内に調査経験があり、一部工程だけ外注したい場合から、実査を一括で任せたい場合まで検討できます。見積もりの内訳を把握し、依頼範囲と費用を調整したい企業に向きます。
株式会社電通マクロミルインサイト
| 会社名 | 株式会社電通マクロミルインサイト |
| 主な支援範囲 | 設計・実査・分析・報告 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
電通マクロミルインサイトは、1対1の対話から生活者の意思決定、購買行動、価値観を明らかにするデプスインタビューを提供しています。公式サイトでは年間300件以上のインタビュー調査実績を掲げ、金融や疾病などグループでは話しにくいテーマにも対応しています。業界に精通したリサーチャーが、課題整理、調査設計、インタビューフロー作成、対象者募集、実査、発言録、分析、報告書まで一気通貫で支援します。実査後のデブリーフィングや報告会も相談でき、結果を次の施策へつなげやすい体制です。
筆者・監修者のおすすめポイント
インタビュアーの経験と分析品質を重視し、行動の背景や本人が言語化しにくい価値観まで掘り下げたい企業に適しています。調査設計から納品物まで一貫して相談したい場合の候補です。
株式会社ネオマーケティング
| 会社名 | 株式会社ネオマーケティング |
| 主な支援範囲 | 募集・設計・実査・分析 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
ネオマーケティングは、デプスインタビューを対面・オンラインの両方で実施し、対象者募集から調査設計、実査、分析、納品まで支援しています。公式サイトでは、提携分を含む全国約2,889万人(2024年5月時点)のアンケートパネルを案内し、オンライン実施時は接続テストや当日の運営管理にも対応しています。社内には専用インタビュールームとミラールームがあり、会場での個別インタビューや遠隔モニタリングも可能です。一般ユーザーに加え、商品カテゴリーへの関与が高いエクストリームユーザーを対象にした調査も提供しています。
筆者・監修者のおすすめポイント
対象者の募集力と、話しやすい環境づくりの両方を重視する企業に適しています。新商品やサービスの企画に向けて、熱量の高い利用者から新しい着眼点を得たい場合にも検討できます。
株式会社日経リサーチ
出典:株式会社日経リサーチ
| 会社名 | 株式会社日経リサーチ |
| 主な支援範囲 | 実査・振り返り・アウトプット |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
日経リサーチは、グループインタビュー、デプスインタビュー、取材調査を提供し、対面・オンラインの両方に対応しています。専門のリサーチコンサルタントが、背景や因果関係の深掘り、ニーズ探索など、企業の課題と目的に合わせて調査を設計します。実査後のデブリーフィングや希望に応じたアウトプットにも対応し、定量調査との組み合わせも相談可能です。専用インタビュールームにはモニタールームや同時通訳ブースがあり、商品・サービスの提示を伴う調査や外国人対象者への調査にも活用できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
インタビューの実施だけでなく、終了後の振り返りや社内共有まで重視する企業に向きます。調査結果を次の施策や意思決定へ結び付けるため、報告方法も含めて相談したい場合の候補です。
株式会社インシード
出典:株式会社インシード
| 会社名 | 株式会社インシード |
| 主な支援範囲 | 設計・募集・実査・発言録・分析・報告 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
インシードは、グループインタビューやデプスインタビューなどの定性調査を中心に、マーケティングリサーチとコンサルテーションを提供しています。公式サイトでは、調査設計、対象者リクルーティング、インタビューフロー作成、実査、発言録、分析、報告書、プレゼンテーションまでの対応を案内しています。モデレーター派遣や、定量調査の企画・調査票作成・分析も依頼可能です。一般消費者だけでなく、法人向け商品・サービス、医療・介護などの調査実績も掲げており、専門性の高い対象への調査を相談できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
テーマに合うモデレーターと、発言を構造化して分析する力を重視する企業に適しています。BtoBの経営者・管理職や医療関係者など、専門性が必要な対象への調査も相談しやすい会社です。
ジャストリサーチサービス株式会社
| 会社名 | ジャストリサーチサービス株式会社 |
| 主な支援範囲 | 設計・実査・分析・報告 |
| 実施形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問い合わせ |
ジャストリサーチサービスは、オンライン・オフラインのデプスインタビューに対応し、調査設計、調査票作成、実査、集計・分析、レポーティングまで一連の工程を支援しています。デプスインタビュー以外にも、Web調査、LINEリサーチ、会場調査、ホームユーステスト、店頭調査などの実査手法を扱い、調査目的に応じた組み合わせを提案します。報告書は担当者だけでなく関係者や経営陣が読むことも想定し、注目すべきポイントを整理すると案内しています。定性・定量の両面から課題を検証したい場合に比較できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
デプスインタビューだけで結論を出すのではなく、定量調査などを組み合わせて市場や顧客を理解したい企業に向きます。経営層への説明も意識した報告書を求める場合にも比較候補となります。
アイブリッジ株式会社(Freeasy)
| 会社名 | アイブリッジ株式会社(Freeasy) |
| 主な支援範囲 | 募集・電話確認・Web会議・モデレーター等 |
| 実施形式 | オンライン中心 |
| 料金 | 15,000円(税抜)から |
アイブリッジが提供するFreeasyのリクルーティング機能は、全国1,300万人の調査モニターから、条件に合うインタビュー協力者を募集できるサービスです。アンケートで対象者を抽出し、1対1のオンラインデプスインタビューなどに活用できます。基本のスクリーニングとリスト提供に加え、参加希望者への事前電話確認、会場・Web会議システムの手配、モデレーター、発言録、謝礼付与などをオプションで依頼可能です。公式サイトでは、スクリーニング10,000円と参加者1名のリスト提供費5,000円を合わせ、15,000円(税抜)からと案内しています。
筆者・監修者のおすすめポイント
対象者募集を中心に外注し、調査設計やインタビューは社内で行いたい企業に適しています。必要な支援を選び、スピードと費用のバランスを調整したい場合に検討しやすいサービスです。
デプスインタビュー調査とは
デプスインタビューは、調査対象者とインタビュアーが1対1で対話し、経験や感情、価値観、意思決定の背景を掘り下げる定性調査です。回答をあらかじめ決めた選択肢に当てはめるのではなく、発言に応じて質問を深めるため、定量データだけでは分からない「なぜ」を理解するのに役立ちます。
デプスインタビューで分かること
購入や利用に至った経緯、比較時に迷った点、満足・不満の理由、本人が言語化できていなかったニーズなどを把握できます。たとえば、利用ログで離脱地点が分かっていても理由が不明な場合、当時の状況や感情をたどることで改善仮説を得られます。一方、少人数の発言から市場全体の割合を推定する手法ではないため、得られた仮説はアンケートや行動データで検証する必要があります。
グループインタビューやアンケートとの違い
デプスインタビューは個人の経験を深く聞くため、他人の前では話しにくいテーマや、複雑な意思決定プロセスに向きます。グループインタビューは参加者同士の反応から共通認識や意見の広がりを捉えやすく、アンケートは多数の回答を同じ設問で集めて傾向を数量化する手法です。目的が仮説探索なのか、集団内の反応確認なのか、比率の把握なのかで使い分けます。
デプスインタビュー調査会社の選び方
調査会社を選ぶ際は、対象者を確実に集められるか、適切に深掘りできるか、結果を意思決定へつなげられるかを確認します。見積額だけでなく、各工程の責任範囲と納品物を同じ条件で比較することが重要です。
対象者のリクルーティング力で選ぶ
条件に合わない対象者へインタビューしても、有効な示唆は得にくくなります。出現率が低い利用経験者、特定業界の役職者、医療従事者などを対象とする場合は、保有パネルと提携先、本人確認、電話確認、予備対象者の手配方法を確認します。条件を厳しくしすぎると募集期間と費用が増えるため、調査目的に不可欠な条件と、望ましい条件を分けて相談すると現実的な計画を立てやすくなります。
モデレーターの経験と専門性で選ぶ
デプスインタビューは、回答を誘導せず、具体的な経験や理由を掘り下げるモデレーターの技量に左右されます。類似業界やテーマの経験、調査前のインプット方法、インタビューフローの作成・レビュー体制を確認してください。専門性が高いテーマでは用語を理解するだけでなく、発言の矛盾や前提に気づき、追加質問へつなげられるかが分析の深さに影響します。
調査設計から分析・報告までの対応範囲で選ぶ
調査会社によって、対象者募集だけを請け負う場合と、課題整理から分析・提案まで一括で支援する場合があります。社内で担える工程を整理し、スクリーナー、インタビューフロー、録画、逐語録、要約、分析報告書、報告会のどこまで含むかを確認します。実査費が安くても分析が別料金なら総額が変わるため、最終的に必要な納品物を基準に比較します。
オンライン・対面の実施環境で選ぶ
オンラインは地域を問わず対象者を集めやすく、移動や会場費を抑えられます。対面は試作品の提示、操作観察、表情やしぐさの把握が重要な調査に向きます。オンラインでは通信障害時の再実施、録画同意、クライアント見学の方法を、対面では会場設備、提示物の管理、録音・撮影環境を確認し、調査テーマに合う形式を選びます。
デプスインタビュー調査の費用と見積もり項目
費用は対象者募集、謝礼、調査設計、モデレーション、会場・配信、文字起こし、分析・報告などで構成されます。対象者条件や依頼範囲によって大きく変わるため、表面的な1人当たり単価ではなく、同じ前提条件で総額を比較する必要があります。
費用を左右する主な要素
対象者の出現率が低いほど、スクリーニングの回収数や候補者確認が増え、募集費用と期間が膨らみます。さらに、インタビュー人数・時間、専門モデレーターの要否、対面会場、短納期、詳細な逐語録や高度な分析も費用へ影響します。見積もり時は、対象者が集まらなかった場合や当日欠席が出た場合の再募集・キャンセル条件まで確認すると、追加費用のリスクを把握できます。
見積もり時に確認する項目
各社へ同じ対象者条件、人数、時間、実施形式、納期を伝え、スクリーニング、候補者確認、謝礼、モデレーター、会場・配信、録画、逐語録、分析、報告会の内訳を確認します。特に「報告書」に発言要約だけが含まれるのか、課題に対する解釈や提案まで含まれるのかで価値が変わります。金額と納品物を対応させて比較することが大切です。
デプスインタビュー調査を依頼する流れ
一般的には、調査目的の整理、対象者条件の設計、リクルーティング、インタビューフロー作成、実査、分析・報告の順に進みます。依頼前に調査後の意思決定を明確にすると、質問と分析の焦点を合わせやすくなります。
調査目的と意思決定を明確にする
最初に、インタビュー結果を商品改善、ペルソナ設計、広告訴求、顧客体験の見直しなど、どの判断へ使うかを定めます。「顧客を理解したい」だけでは質問範囲が広がり、発言を集めても結論が曖昧になりがちです。既存データで分かっていること、未解明の理由、判断したい選択肢を整理すると、必要な対象者と質問を設計しやすくなります。
対象者条件とインタビューフローを設計する
対象者条件は、商品利用歴や意思決定への関与など、調査目的に直結する必須条件から決めます。年齢や居住地を過度に細かく指定すると募集難易度だけが上がる場合があります。質問は現在の評価をいきなり尋ねるのではなく、具体的な出来事、比較、選択、利用後の変化を時系列でたどり、発言の背景を掘り下げられる流れにします。
実査後に発言を分析して示唆へつなげる
印象的な一言だけを代表意見として扱わず、複数対象者の共通点と差異、それぞれの発言が生じた文脈を整理します。事前仮説と異なる発言も含め、行動・感情・理由のつながりを分析することが重要です。得られた示唆は、定量調査やプロトタイプ検証など次の検証計画へ落とし込むと、少人数の定性情報を実務の意思決定に活かしやすくなります。
デプスインタビュー調査会社選びでお悩みならプロベルへご相談ください
デプスインタビュー調査会社は、対象者の募集基盤、得意な業界、モデレーター、実施形式、分析・報告の範囲が異なります。まず、自社が明らかにしたい課題と調査後に決めることを整理し、対象者条件、人数、実施形式、希望する納品物、予算、納期を同じ条件で比較することが重要です。
たとえば、特定商品の利用者を広く集めたい調査と、BtoBの意思決定者へ専門的な質問を行う調査では、適した会社が変わります。料金だけで決めず、対象者の確認方法、モデレーターの類似経験、分析の深さ、欠席や通信障害への対応まで確認すると、調査品質と費用のバランスを判断しやすくなります。
比較する際は、次の点を確認してください。
- 調査目的と、結果を使って決めたい事項が明確か
- 必要な対象者を募集できるパネルや提携先があるか
- 類似業界・テーマに対応できるモデレーターがいるか
- オンライン・対面のどちらが調査テーマに適するか
- 逐語録、分析報告、報告会など必要な納品物が見積もりに含まれるか
条件を整理しても自社に合う会社を判断しにくい場合は、複数の候補を同じ条件で比較できるようにすることが大切です。デプスインタビュー調査会社選びでお悩みの際は、プロベルへご相談ください。