おすすめのピアボーナスツール10選|機能・選び方・導入の注意点を比較
2026年10月01日
従業員同士の感謝や称賛を増やしたいものの、「ポイント制度まで必要か」「既存チャットと連携できるか」「導入後に使われなくならないか」と悩む担当者も多いでしょう。ピアボーナスツールは、日常の貢献を見える形にし、組織の価値観やコミュニケーションを育てるための仕組みです。
本記事では、法人向けの代表的なピアボーナス・サンクスカードツールを比較し、選び方、導入メリット、注意点を解説します。機能数だけで決めず、自社の目的と運用体制に合う候補を絞るためにお役立てください。
ピアボーナスツールとは
ピアボーナスツールとは、従業員同士が仕事上の助けや成果、組織への貢献に対して、感謝・称賛のメッセージとポイントなどを贈り合う仕組みです。管理職から部下への表彰だけでなく、同僚同士や部署を越えた支援をリアルタイムに可視化できる点に特徴があります。
製品によって、ポイントの交換、行動指針タグ、社内掲示板、組織サーベイ、利用状況の分析、ビジネスチャット連携などの範囲は異なります。報酬を伴わないサンクスカード運用に適した製品もあるため、「称賛を増やしたい」のか、「福利厚生や組織分析まで一体化したい」のかを先に定めることが重要です。
おすすめのピアボーナスツール10選
ここでは、国内で利用しやすい10サービスを紹介します。まず全体像を比較し、その後に各サービスの機能と向いている企業を確認してください。
| サービス | 主な特徴 | 連携・利用環境 |
|---|---|---|
| Unipos | 称賛投稿、ポイント、拍手、行動指針ラベル | Web・スマホ、各種チャット連携 |
| THANKS GIFT | サンクスカード、社内通貨、理念浸透、サーベイ | Web・スマホ、Slack・Teams等 |
| RECOG | レター、ポイント、投稿、分析 | PC・スマホ、各種チャット・人事連携 |
| TUNAG | サンクスカード、社内制度、掲示板、ワークフロー | Web・アプリ |
| TeamSticker | デジタルサンクスカード、チーム宛て送付 | Microsoft Teams |
| GRATICA | サンクスカード、ポイント、組織可視化、アンケート | Web・スマホ、各種チャット連携 |
| OH!KIMOCHI | 称賛メッセージ、ポイント、ギフト交換 | Web、Slack・Chatwork通知 |
| Sushi Bonus | チャット連携、ポイント、ギフト交換 | Web、Slack・Chatwork等 |
| Agelu | 感謝メッセージ、チップ、投稿、集計 | Webブラウザ |
| ThanksPeer | Teams上の称賛、au PAYへのポイント交換 | Microsoft Teams |
Unipos
出典:Unipos
| サービス名 | Unipos |
| 運営会社 | Unipos株式会社 |
| 主な機能 | 称賛投稿、ポイント、拍手、行動指針ラベル、分析 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
Uniposは、従業員同士がメッセージとポイントを送り合えるピアボーナスサービスです。投稿への拍手を通じて、投稿した人と受け取った人の双方にポイントが送られる仕組みがあり、称賛を当事者間だけで終わらせず、周囲も参加できる形にしています。
行動指針と結びつくラベルやハッシュタグ、部門・拠点をまたぐ情報の可視化、組織の状態を捉えるためのデータ活用も可能です。全社導入だけでなく、部門単位の組織づくりにも使いやすく、導入後の運用支援を重視する企業にも適しています。
筆者・監修者のおすすめポイント
称賛と少額インセンティブを軸に、全社の行動や貢献を可視化したい企業の候補です。部門・拠点を越えて、バリューに沿う行動を具体例として広げたい場合に比較しやすいでしょう。
THANKS GIFT
出典:THANKS GIFT
| サービス名 | THANKS GIFT |
| 運営会社 | 株式会社Take Action |
| 主な機能 | サンクスカード、社内通貨、社内報、表彰、サーベイ |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
THANKS GIFTは、サンクスカードと社内通貨を中心に、理念浸透、社内報、チャット、表彰、組織サーベイなどをまとめたエンゲージメントクラウドです。オリジナル理念コインを使えば、企業が大切にする行動と感謝を結びつけて運用できます。
貯めたポイントを外部ギフト等へ交換する仕組みがあり、Chatwork、Slack、Microsoft Teams、LINE WORKSとの連携にも対応しています。機能が広いため、最初から全機能を使うのではなく、サンクスカードや社内通貨など、優先する施策を決めて段階的に広げる運用が現実的です。
筆者・監修者のおすすめポイント
称賛だけでなく、理念浸透、社内報、福利厚生、サーベイまで一つの基盤にまとめたい企業に向いています。多機能を活かす担当体制を用意できるかも含めて比較するとよいでしょう。
RECOG
出典:RECOG
| サービス名 | RECOG |
| 運営会社 | 株式会社シンクスマイル |
| 主な機能 | レター、ポイント、投稿フィード、トーク、分析 |
| 料金 | 初期費用+月額費用(要問い合わせ) |
| 無料体験 | 無料デモ・無料トライアルあり |
RECOGは、「レター」と呼ばれるサンクスカードで感謝や称賛を伝え、必要に応じてポイントも付与できるチームワークアプリです。レターは組織内で共有されるため、本人と送り手だけでなく、周囲も良い行動や貢献を知るきっかけになります。
投稿フィード、トーク、ランキング、分析機能なども備え、パソコンとスマートフォンの双方から利用できます。既存のチャット・人事システムとの連携や、専任担当による導入・活性化支援も比較材料です。無料デモやトライアルで、現場が迷わず投稿できるかを確認できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
直感的な操作と伴走支援を重視し、サンクスカードを起点に社内コミュニケーションを広げたい企業の候補です。現場のIT習熟度に不安がある場合も、事前に使用感を確かめやすいでしょう。
TUNAG
出典:TUNAG
| サービス名 | TUNAG |
| 運営会社 | 株式会社スタメン |
| 主な機能 | サンクスカード、社内掲示板、ワークフロー、タスク |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料体験 | 無料デモあり |
TUNAGは、サンクスカードを含む社内制度を、企業の理念や課題に合わせて設計・運用できる組織改善プラットフォームです。感謝を伝える制度だけでなく、社内掲示板、ワークフロー、タスク依頼などを一つのアプリにまとめられます。
ピアボーナス専用の単機能製品というより、情報共有や業務手続きも含めて従業員が日常的に使う基盤を整えたい企業に適しています。導入時は、称賛制度だけを始めるのか、複数の社内制度を同時に移行するのかを整理し、現場への案内負荷も見積もることが大切です。
筆者・監修者のおすすめポイント
社内制度や情報共有まで含む組織運営の基盤として設計したい企業に適します。ピアボーナス単体ではなく、従業員ポータルの利用頻度を高めながら称賛文化を育てたい場合に有力な候補です。
TeamSticker
出典:TeamSticker
| サービス名 | TeamSticker |
| 運営会社 | 株式会社コミュニティオ |
| 主な機能 | Teams上のデジタルサンクスカード、チーム宛て送付 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
TeamStickerは、Microsoft Teams上で感謝や称賛をデジタルカードとして送り合えるサービスです。個人だけでなく、Teamsのチームやグループチャットにいるメンバーへまとめて送る使い方にも対応し、日常の会話の流れで貢献を可視化できます。
独立した社内SNSへログインする運用を増やさず、既存のMicrosoft Teamsを利用導線にできる点が特徴です。Teamsを全社利用している企業や、デスクワーク中心でチャットが定着している企業では、投稿のハードルを下げやすいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
Microsoft Teamsを日常利用しており、新しい独立アプリを増やさず称賛施策を始めたい企業の候補です。既存チャット内での定着を最優先する場合に比較しやすいでしょう。
GRATICA
出典:GRATICA
| サービス名 | GRATICA |
| 運営会社 | 株式会社オーケーウェブ |
| 主な機能 | サンクスカード、ポイント・ギフト、組織可視化、アンケート |
| 料金 | 月額3万円〜 |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
GRATICAは、従業員同士がデジタルサンクスカードを送り合い、見えにくい貢献やつながりを可視化するサービスです。豊富なカードデザインから選んでメッセージを送り、リアクションやコメントを通じてコミュニケーションを広げられます。
カードの送受信データと月次アンケートを組み合わせ、組織のウェルビーイングを確認できる機能もあります。部署単位から導入でき、公式サイトでは最低利用料金が月額3万円からと案内されています。デザインの楽しさだけでなく、管理者が利用の偏りや組織状態を追えるかも確認したい製品です。
筆者・監修者のおすすめポイント
カード表現の豊富さとコミュニケーション分析を両立したい企業に向いています。部署単位で始め、感謝行動と組織状態の変化を継続的に確認したい場合に候補となります。
OH!KIMOCHI
出典:OH!KIMOCHI
| サービス名 | OH!KIMOCHI |
| 運営会社 | 株式会社インサイト |
| 主な機能 | 称賛メッセージ、ポイント、ギフト交換、利用集計 |
| 料金 | 100ユーザーまで月額5,000円/年額54,000円(交換費用別) |
| 無料体験 | 1カ月あり |
OH!KIMOCHIは、株式会社インサイトが提供する、短いメッセージとポイントで感謝を伝えるサービスです。スタンプのみの送付や匿名送付も設定でき、タイムラインで社内のやり取りを共有できます。管理者はポイントの付与上限や交換機能の利用可否を設定でき、利用状況を集計・CSV出力できます。
公式料金は初期費用無料、100ユーザーまで月額5,000円または年額54,000円で、1カ月の無料お試し期間があります。ポイントをデジコへ交換する場合は、交換原資と手数料が別途必要です。Slack・Chatworkへの通知連携もあるため、低い固定費から試しつつ、報酬費用を分けて見積もりたい企業に適します。
筆者・監修者のおすすめポイント
少人数の部署でポイント付きの称賛を試し、利用状況を見て拡大したい企業の候補です。基本料金と交換原資を分けて試算できる点を、見積条件が非公開の製品と比較してください。
Sushi Bonus
出典:Sushi Bonus
| サービス名 | Sushi Bonus |
| 運営会社 | 株式会社Polycome |
| 主な機能 | チャット内の称賛、ポイント、ギフト交換 |
| 料金 | 月額385円/アカウント(税込、交換費用別) |
| 無料体験 | 無料デモあり |
Sushi Bonusは、株式会社Polycomeが提供する、日常のチャット上で感謝とポイントを贈るサービスです。SlackやMicrosoft Teamsなど普段使うチャットで称賛を送り、受け取ったポイントを商品やギフト券への交換に活用できます。導入時には初期設定の支援も案内されています。
公式サイトに表示された基本料金は月額385円/アカウント(税込)で、ポイントのボーナス交換費用は別途企業負担です。利用人数の最低条件は設けないと案内されています。チャットを使う現場で新たな投稿画面を開く負担を減らしたい場合、既存環境との接続方法と総費用をデモで確認するとよいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
SlackやTeamsを業務の中心に使い、チャット内で自然に称賛を定着させたい企業に向きます。利用人数に応じた料金と交換費用を分け、他製品の見積もりと同条件で比較できる点も実務的です。
Agelu
出典:Agelu
| サービス名 | Agelu |
| 運営会社 | インターリンク株式会社 |
| 主な機能 | 感謝メッセージ、チップ、投稿、利用集計 |
| 料金 | 初期費用無料、月額は人数別見積もり |
| 無料体験 | 月額料金1カ月無料 |
Ageluは、インターリンク株式会社が提供する、感謝メッセージにチップを添えて贈れる組織内コミュニケーションツールです。投稿やコメント、リアクションもあり、感謝のやり取りを全体に公開できます。管理者は部署や感謝タグ、送受信したチップ数などを集計でき、チップの配布数と期限も設定できます。
公式サイトでは初期費用無料、月額料金は利用人数に応じた見積もりと案内され、月額料金1カ月無料のトライアルがあります。チップは成果給として給与へ反映する使い方も示されており、ギフト交換型とは報酬の処理が異なります。導入時には自社の評価・給与制度との関係と運用支援の範囲を確認してください。
筆者・監修者のおすすめポイント
感謝と社内投稿を一体で運用し、チップの集計を組織づくりに活かしたい企業に向きます。チップを給与へ反映する場合の社内手続きまで比較条件に入れると、他のギフト交換型との違いが明確になります。
ThanksPeer
出典:ThanksPeer
| サービス名 | ThanksPeer |
| 運営会社 | アスノシステム株式会社 |
| 主な機能 | Teams上の称賛、ポイント、au PAY交換 |
| 料金 | 初期費用10万円~、100名まで月額5万円~(税抜) |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
ThanksPeerは、アスノシステム株式会社が提供する、Microsoft Teams上で称賛とポイントを送り合うサービスです。受け取ったポイントはau PAYギフトカードへ交換できます。TeamStickerと同じくTeams内で利用しますが、こちらは電子マネーへの交換を含む報酬設計が比較上の違いです。
公式サイトでは初期費用10万円(税抜)から、月額は100名まで5万円(税抜)から、最低契約期間は3カ月と案内されています。au PAYを使わない場合は換金機能を停止でき、企業側で別途還元する運用になります。Teamsのチャット履歴がない相手には称賛を送れない仕様もあるため、部署をまたぐ利用を想定する場合は試用時に確認が必要です。
筆者・監修者のおすすめポイント
Teams上の称賛を電子マネー還元までつなげたい企業の候補です。TeamStickerとの比較では、ギフト交換の有無、初期費用、送付先の制約を同じ条件で確認すると判断しやすくなります。
ピアボーナスツールの選び方
ツールの機能一覧だけを比べると、自社に必要な範囲を見失いやすくなります。導入目的と運用条件を先に整理し、次の観点を同じ条件で比較することが重要です。
導入目的と必要な機能範囲を合わせる
称賛文化の醸成だけが目的なら、投稿やカード送付が簡単な特化型が候補になります。一方、理念浸透、社内報、福利厚生、サーベイまでまとめたい場合は多機能型が適しています。必要以上に機能が多いと、初期設定や社内説明の負担が増えるため、導入後の運用担当者と利用場面を先に決めておくと選びやすくなります。候補を絞る際は、必須機能・将来使いたい機能・不要な機能の3段階に分け、現場と管理者の双方で確認しましょう。称賛の投稿頻度や対象部署も想定すると、単機能で始めるか、全社基盤として導入するかを判断しやすくなります。
ポイントの付与・交換ルールを確認する
ポイントを誰がどれだけ付与できるか、繰り越しや失効はあるか、何と交換できるかを確認します。金銭相当の報酬を設ける場合は、原資の管理や社内規程、税務・労務上の扱いも整理が必要です。称賛の定着が主目的なら、報酬なし・少額から始めて利用状況を見直す方法もあります。比較時は、基本料金だけでなく、交換原資、手数料、最低契約期間、退職者の残ポイント処理まで同じ条件で見積もりましょう。送付上限が厳しすぎると利用が止まり、緩すぎると予算管理が難しくなるため、試行期間中に適切な付与量を確かめることも重要です。
既存チャットや人事システムとの連携を確認する
専用アプリを開く必要があると、日常業務から離れて利用が止まりやすくなります。Slack、Microsoft Teams、Chatwork、LINE WORKSなどとの連携に加え、SSO、従業員情報の同期、スマートフォン対応を確認してください。店舗や工場では、個人端末やメールアドレスを持たない従業員の利用方法も選定を左右します。通知だけが既存チャットへ届くのか、投稿やポイント送付までチャット内で完結するのかも製品ごとに異なります。入社・異動・退職時のアカウント更新方法や権限管理まで確認すると、導入後の人事・情報システム部門の負担を比較できます。
利用状況を分析できるか確認する
送受信数だけでなく、部署間のつながり、称賛された行動、利用が少ない層を把握できると、運用改善に役立ちます。ただし、件数を人事評価へ直接結びつけると、投稿の義務化や相互送り合いを招くおそれがあります。分析機能は監視ではなく、制度の届き方や偏りを確認する目的で使うことが大切です。導入前に、誰がどの頻度でレポートを確認し、数値をどの施策へ反映するかを決めておきましょう。個人別ランキングしか見られない製品と、部署間の交流や行動指針タグまで追える製品では、改善できる範囲が異なります。閲覧権限とデータ保存期間も確認が必要です。
導入後の定着支援まで比較する
初期設定、社内説明会、活用事例の提供、定期レポート、カスタマーサクセスの範囲は製品ごとに異なります。無料デモやトライアルでは、投稿操作だけでなく、管理画面、権限設定、従業員の登録・退職時の処理も確認すると実務負荷を見積もれます。導入目的を伝え、定着施策まで提案してもらえるかも比較しましょう。あわせて、支援が基本料金に含まれるのか、別契約のコンサルティングなのか、利用開始後も継続するのかを確認してください。利用率が下がった際の原因分析や社内周知の改善まで相談できれば、担当者だけで運用を抱え込むリスクを抑えられます。
ピアボーナスツールを導入するメリット
ピアボーナスは、給与や人事評価だけでは拾いにくい日常の支援や協働を可視化できます。主なメリットは、貢献の発見、部署間コミュニケーション、理念の具体化です。
日常の貢献を可視化できる
顧客対応のフォロー、資料のレビュー、現場での安全配慮など、数値成果に表れにくい行動も、具体的なメッセージとして蓄積されます。本人が自分の強みを知るだけでなく、管理職が普段見えない協働を知る材料にもなります。ただし、投稿数だけで人事評価を決めず、評価制度を補完する情報として扱う必要があります。感謝の理由が文章で残るため、月次の振り返りや1on1で具体的な行動を取り上げやすい点もメリットです。一方、投稿されなかった貢献まで価値が低いとみなさないよう、評価者は日常の観察や成果情報と組み合わせて判断してください。
部署や拠点を越えたコミュニケーションを促せる
公開フィードやリアクションによって、直接関わった人以外も良い行動を知り、会話に参加できます。リモート勤務や多拠点組織では、業務連絡だけでは生まれにくい接点を補う効果が期待できます。部署間の投稿が少ない場合は、横断プロジェクトや成功事例の共有と組み合わせると、称賛する対象が見つけやすくなります。誰がどの部署を支援したかが見えると、相談先や得意分野を知る手掛かりにもなります。ただし、公開範囲が広いほど投稿しづらい内容もあるため、個別送付や公開範囲の設定が必要かを事前に確認し、心理的な負担を抑えることが大切です。
理念や行動指針を日々の行動と結びつけられる
バリューや行動指針をタグとして投稿に付けると、抽象的な言葉が「どの行動を指すのか」という実例に変わります。定期的に投稿を振り返れば、表彰イベントだけでなく日常の判断基準として理念を共有できます。タグを増やしすぎると選択が負担になるため、重点行動を絞って運用するのが現実的です。集まった投稿は、社内報や全社ミーティングで具体例として紹介すると、行動指針の解釈をそろえる材料になります。導入時にはタグの意味と称賛対象の例を説明し、特定の職種だけが選びやすい表現になっていないかも定期的に見直しましょう。
導入前に知っておきたい注意点
ツールを入れるだけで称賛文化が定着するわけではありません。利用の偏り、義務化、報酬・評価との線引きを事前に整理し、運用開始後も見直す必要があります。
利用が一部の従業員に偏ることがある
発信しやすい職種や同じ勤務時間のメンバーに投稿が集中し、現場職や夜勤者の貢献が見えにくいことがあります。部署別・職種別の利用状況を確認し、称賛対象の例や端末環境を見直してください。全員の投稿件数を揃えるのではなく、利用しにくい理由を取り除くことが重要です。例えば、共用端末しかない、ログイン手順が複雑、他部署の業務が見えないといった要因では、件数目標を設けても改善しません。投稿機会の少ない部署へ個別に聞き取りを行い、アカウント配布や通知方法、公開範囲を調整すると、制度への参加条件をそろえやすくなります。
投稿の義務化は形骸化につながりやすい
毎週必ず何件送るといったノルマは、定型文や相互に送り合うだけの運用を招きやすく、メッセージの意味を弱めます。制度の目的と称賛したい行動を説明し、経営層や管理職が具体的な投稿を率先する方が自然な利用につながります。件数よりも、内容の具体性と部署の広がりを見て改善しましょう。利用促進キャンペーンを行う場合も、単純な投稿数ではなく、行動指針に沿う事例や他部署への支援など、称賛の質が伝わるテーマを設定します。一定期間後にアンケートやヒアリングを行い、負担感や不公平感が出ていないかを確認し、ルールを調整することが大切です。
人事評価や金銭報酬との関係を整理する
ポイントを換金したり評価へ反映したりする場合、人気や人間関係が結果に影響する可能性があります。付与上限、禁止行為、管理者の確認方法、原資、退職時のポイント処理を明文化してください。金銭相当の給付については税務・労務上の扱いが個別条件で変わるため、社内担当や専門家に確認したうえで設計します。誰から誰への送付を制限するか、不正利用や交換後の取消しをどう扱うかも運用規程に含めましょう。人事評価に参照する場合は、投稿数をそのまま点数化せず、他の評価資料との位置づけと閲覧権限を従業員へ説明し、納得感を損なわないようにします。
ピアボーナスツール選びでお悩みならプロベルへご相談ください
ピアボーナスツールは、称賛に特化したものから、社内報、サーベイ、福利厚生、業務申請まで備えたものまで幅があります。まずは導入目的、従業員規模と働き方、既存のチャット・人事システム、報酬の有無、運用担当者を整理し、同じ条件で比較することが重要です。
例えば、Microsoft Teams内で小さく始めたい企業と、理念浸透や組織分析まで全社で進めたい企業では適した製品が異なります。料金だけで決めず、従業員が無理なく使える導線、管理者の負担、データの見え方、定着支援まで確認してください。
比較する際は、以下の点を確認すると判断しやすくなります。
- 導入目的に必要な機能だけが過不足なく備わっているか
- ポイントの付与・交換ルールと費用総額が明確か
- 既存チャット、SSO、従業員情報と連携できるか
- 利用の偏りや組織状態を目的に合う指標で確認できるか
- 初期設計、社内周知、活用促進まで支援を受けられるか
ツールは称賛文化を支える手段であり、導入だけで組織課題が解決するわけではありません。称賛する行動、報酬の位置づけ、利用データの扱いを社内で共有し、運用開始後も定期的に見直すことが欠かせません。
どのツールが自社の条件に合うか判断しにくい場合は、必要な機能、予算、利用環境を整理したうえで複数社を比較することが大切です。ピアボーナスツール選びでお悩みの際は、プロベルへご相談ください。