問題解決研修おすすめ8選|選び方・費用相場・導入の流れを解説
2026年10月01日
問題解決研修を導入したいものの、「どの会社も似て見える」「自社の業務に本当に活かせる研修が分からない」と悩む人事・研修担当者は少なくありません。問題解決の研修は、扱うプロセス、対象階層、演習の方法、実施形式によって、得られる成果が大きく変わります。
本記事では、法人向けに問題解決研修を提供する8社を比較し、自社に合う研修会社の選び方、費用の見方、導入の流れを解説します。社員が場当たり的な対応から脱し、問題の特定から実行・検証までを一貫して進められる状態を目指す際にお役立てください。
問題解決研修とは
問題解決研修とは、業務上の問題を正しく捉え、原因を分析し、実行可能な解決策を立てて成果を検証するまでの考え方と手順を学ぶ研修です。典型的には「あるべき姿と現状の差を把握する」「問題を特定する」「真因を掘り下げる」「解決策を比較する」「実行計画を立てる」といった流れを扱います。ロジックツリー、MECE、なぜなぜ分析などの思考ツールを学ぶだけでなく、実際のケースや自社課題に適用できることが重要です。
ロジカルシンキング研修が、情報を筋道立てて整理・説明する思考法を広く扱うのに対し、問題解決研修は、その思考法を問題の特定から解決策の実行までのプロセスに沿って使う点に重心があります。自社が必要としているのが「論理的に考える基礎」なのか、「現場課題を解決へ運ぶ一連の実践」なのかを切り分けると、研修を選びやすくなります。
問題解決研修おすすめ8選
ここでは、研修形式、主な対象者、学習内容や演習の特徴が異なる8社を紹介します。まず比較表で全体像を確認し、その後の企業別紹介で、自社の対象階層や導入目的に合うかを見極めてください。
| 研修会社 | 研修形式 | 主な対象者・特徴 |
|---|---|---|
| 株式会社インソース | 講師派遣・公開講座・動画 | 全階層/基本プロセスから実行計画まで |
| 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ | WEB学習+集合研修 | 若手~中堅/Where・Why・How |
| JMAM | 集合・オンライン等 | 階層別/シミュレーション・ケース演習 |
| LEC | 講師派遣・オンライン・eラーニング | 階層は要相談/8時間の実践演習 |
| リスキル | 講師派遣・公開講座 | 新人~中堅/実行・KPIまで |
| ユーキャン | eラーニング | 若手~管理職/1名から個別学習 |
| 株式会社フォーカス | 法人向け実戦型研修 | 自社の実問題・提案書作成 |
| 株式会社アガルート | 法人研修・オンライン等 | 人数・テーマ別のカスタマイズ |
株式会社インソース
出典:株式会社インソース
| 研修形式 | 講師派遣・公開講座・動画教材 |
| 主な対象者 | 全階層 |
| 主な特徴 | 問題の洗い出しから実行計画・PDCAまで |
株式会社インソースは、問題の洗い出し、現状分析、原因分析、課題設定、解決策の作成、実行計画までを一連の流れで扱う問題解決研修を提供しています。全階層を対象とした1日研修では、問題と課題の違いを整理し、6つの視点から問題を洗い出したうえで、定量的な現状把握や真因追究、解決策の選定を学びます。実行計画の策定と進捗確認、PDCAにも触れるため、分析だけで終わらせず改善活動へつなげたい組織に適しています。標準プログラムには講義とワークが組み込まれ、受講者の実務に合わせたカスタマイズも相談できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
問題解決の基本プロセスから実行計画までを一続きで学び、社内の共通言語を作りたい企業におすすめです。階層別・テーマ別の関連研修も多く、対象者に合わせて展開しやすい点も比較材料になります。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
| 研修形式 | WEB学習+1日集合研修 |
| 主な対象者 | 若手社員~中堅社員 |
| 主な特徴 | Where・Why・Howを反転学習で習得 |
株式会社リクルートマネジメントソリューションズの問題解決思考研修〈基礎〉は、Where(課題の特定)、Why(原因の深掘り)、How(対策の立案)という基本プロセスを体系的に学ぶプログラムです。WEB学習と1日の集合研修を組み合わせた反転学習型で、事前に知識をそろえ、研修当日はケーススタディや対話に集中しやすい設計です。公式案内では若手社員から中堅社員を対象とし、推奨受講者数は15名とされています。自部署の業務課題を主題にする実践コースも用意されているため、基礎習得後に実務課題へ進む段階的な育成を検討できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
事前学習で基礎をそろえ、研修時間をケース演習や対話に充てたい企業におすすめです。基礎を学ぶ層と、実務課題に踏み込む層を分けて育成したい場合にも比較しやすいでしょう。
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)
| 研修形式 | 集合研修・オンライン対応コース等 |
| 主な対象者 | 新人・若手~管理職 |
| 主な特徴 | 階層別のシミュレーション・ケース演習 |
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、ロジカルシンキング・問題解決領域で、階層や目的に応じた複数の研修を展開しています。新人・若手向けの「シミュレーションで学ぶ 問題解決の基本 実践トレーニング」では、複数回のシミュレーションとケース演習を通じ、職場で問題解決プロセスをいつ、どのように使うかを身につけます。問題発見・解決の入門から、設定型問題解決、管理者の判断・意思決定までコースが分かれており、オンライン対応の研修もあります。受講階層に応じて内容を変えながら継続的に育成したい企業が比較しやすい構成です。
筆者・監修者のおすすめポイント
新人・若手から中堅、管理職まで、階層ごとに難易度やテーマを変えて継続的に育成したい企業におすすめです。演習を通じて、知識ではなく実践のタイミングまで理解させたい場合に向きます。
株式会社東京リーガルマインド(LEC)
| 研修形式 | 講師派遣・オンライン・eラーニング |
| 主な対象者 | 階層・課題に応じて相談 |
| 主な特徴 | ツリー分析から行動計画まで1日で学習 |
株式会社東京リーガルマインド(LEC)の問題解決研修は、問題の定義、MECE、ロジックツリー、Where・Why・Howツリー、解決策の優先順位づけ、アクションプランまでを8時間で扱う実践型研修です。個人ワークや複数のケーススタディ、総合演習を通じて、問題の特定から根本原因へのアプローチまでを練習します。講師派遣、オンライン研修、eラーニングから実施方法を相談でき、業種や要望に応じたカスタマイズやオーダーメイドにも対応しています。研修後はアンケートなどを基にした改善提案や受講者へのフォローも相談可能です。
筆者・監修者のおすすめポイント
短期間で問題解決の型を共有し、ツリー分析から行動計画までを一通り経験させたい企業におすすめです。複数拠点での実施や、研修形式の組み合わせを検討する場合にも候補になります。
株式会社リスキル
出典:株式会社リスキル
| 研修形式 | 講師派遣・公開講座 |
| 主な対象者 | 新人・若手・中堅社員 |
| 主な特徴 | 問題発見から実行・KPI管理まで |
株式会社リスキルは、問題発見、原因分析、解決案の立案、実行計画、KPI設定・モニタリングまでを段階的に扱う問題解決研修を提供しています。新入社員、若手社員、中堅社員を主な対象とし、ロジックツリーやなぜなぜ分析を実際に使うワークを組み込んでいます。問題解決に関連する研修を25種以上用意しており、課題設定、原因分析、業務改善など、強化したいテーマに応じて候補を選べます。行動計画やKPIの設定まで扱うため、分析手法の習得にとどまらず、解決策を実行し進捗を管理する流れまで共通化したい組織に適しています。
筆者・監修者のおすすめポイント
原因分析だけで終わらず、解決策の実行とKPIによる進捗管理まで学ばせたい企業におすすめです。対象者や課題に合わせ、複数の研修候補から比較したい場合にも適しています。
株式会社ユーキャン
出典:株式会社ユーキャン
| 研修形式 | eラーニング |
| 主な対象者 | 若手・中堅~管理職 |
| 主な特徴 | 動画とワークで1名から個別学習 |
株式会社ユーキャンの法人向け「問題解決講座」は、動画講義とワークを中心とするeラーニングです。あるべき姿、現状把握、問題把握、課題設定、施策立案・実行の基本に加え、応用編ではロジカルシンキングとクリティカルシンキングも扱います。学習前後のテスト、20問の確認テスト、13回のワークがあり、受講者は仕事への活用を意識しながら理解を確かめられます。標準学習期間は1カ月で、受講開始から3カ月まで利用でき、1名から申し込み可能です。集合研修の日程を確保しにくい組織や、少人数から試したい企業にも導入しやすい形式です。
筆者・監修者のおすすめポイント
拠点や勤務時間が分かれる社員に、自分のペースで問題解決の基礎を学ばせたい企業におすすめです。少人数で試行し、対象者を広げる導入方法を取りたい場合にも比較しやすいでしょう。
株式会社フォーカス
出典:株式会社フォーカス
| 研修形式 | 法人向け実戦型研修 |
| 主な対象者 | 自社課題を持つ社員・リーダー |
| 主な特徴 | 実問題を題材に提案書まで作成 |
株式会社フォーカスは、「問題解決力養成」に特化した法人研修を提供しています。提供プログラムは実用性を重視しており、座学や一般的なケース演習だけで終えず、受講者が自社の実問題に取り組む設計です。問題解決研修では、周囲を巻き込みながら解決まで進める力を扱い、講師の個別伴走を通じて「学んだだけ」で終わらせないことを掲げています。ロジカルシンキング研修では、職場の実問題を論理的に整理した提案書の作成にも取り組みます。汎用ケースより自社課題への適用を重視し、研修成果を実務へ持ち帰りたい企業が比較しやすい会社です。
筆者・監修者のおすすめポイント
自社の具体的な問題を題材に、成果物まで作る研修を求める企業におすすめです。汎用ケースでは実務への接続が弱いと感じている場合や、提案の質まで高めたい場合に適しています。
株式会社アガルート
出典:株式会社アガルート
| 研修形式 | 法人研修・オンライン等 |
| 主な対象者 | 課題・職種に応じて調整 |
| 主な特徴 | 人数やテーマに合わせたカスタマイズ |
株式会社アガルートは、企業研修・法人研修やeラーニングを提供し、問題解決・課題解決をテーマにしたプログラムを用意しています。研修では、問題の明確化、ロジックツリーやMECEによる分解、パレート分析、漏れ分析、時系列分析、他社比較などを用いて、問題点を絞り込む考え方を扱います。参加人数やテーマに応じた内容の調整を相談でき、営業、マーケティング、新規事業など幅広い研修メニューと組み合わせて設計できる点も特徴です。単発の思考法学習ではなく、自社の事業課題や職種別スキルに結び付けて実施したい企業が検討しやすいでしょう。
筆者・監修者のおすすめポイント
自社の業種や参加者の役割に合わせて内容を調整し、関連するビジネススキル研修と組み合わせたい企業におすすめです。既成カリキュラムだけでなく、柔軟な設計相談を重視する場合に向きます。
問題解決研修の選び方
問題解決研修は、会社名や知名度だけで決めるのではなく、対象者が研修後に何をできるようになるべきかから逆算して比較することが大切です。以下の5点をそろえて確認すると、自社の課題と研修内容のずれを防ぎやすくなります。
対象者の階層と到達目標が合っているか
若手社員には、問題と課題の違いや基本プロセスを理解し、自分の業務で使えるようにする内容が適しています。一方、リーダーや管理職には、部門横断の問題を構造化し、関係者を巻き込みながら解決策を実行する力まで求められます。「問題解決力を高める」という抽象的な目的ではなく、受講後にどの場面で、どの行動ができれば成功かを決めてください。対象階層や前提知識が合わない研修を選ぶと、難しすぎて使えない、または既知の内容に終わるおそれがあります。
問題発見から実行・検証まで扱うか
研修によって扱う範囲は異なります。問題の特定と原因分析を重点的に学ぶものもあれば、解決策の評価、優先順位づけ、行動計画、KPI設定、振り返りまで含むものもあります。現場で「原因は分かるが行動に移せない」という課題があるなら、実行・検証まで扱う研修が適します。反対に、そもそも何を問題と捉えるかが曖昧なら、問題発見と構造化に時間をかけるプログラムを優先しましょう。研修後に求める成果物や行動を先に決め、カリキュラムの終点がそこまで届いているかを照合することが重要です。
自社課題を題材にした演習があるか
一般的なケース演習は、初学者が安全に型を練習するのに役立ちます。ただし、実務への転用を重視するなら、自社や自部署の課題を題材にした演習、講師からの個別フィードバック、成果物の作成があるかも確認してください。扱う情報に顧客情報や経営課題が含まれる場合は、事前課題の提出方法や機密情報の取り扱いも確認が必要です。自社課題を使うことで、研修後にそのまま実行へ移しやすくなります。持ち込む課題の選定基準や、研修時間内にどこまで完成させるかも確認すると、準備負担と成果の見通しを立てやすくなります。
集合・オンライン・eラーニングのどれが適するか
集合研修は、グループワークや講師との対話を深めやすく、共通認識づくりに向きます。オンライン研修は、多拠点から参加しやすい一方、長時間の演習では集中を保つ工夫が必要です。eラーニングは各自の時間で進められ、基礎知識をそろえる用途に適しますが、実務課題へのフィードバックは別途設計した方がよい場合があります。参加人数、勤務地、業務の繁閑、必要な演習量から、単一形式または組み合わせを選びましょう。通信環境や使用ツール、受講場所、欠席者の補講方法まで確認すると、当日の運営上のずれも防ぎやすくなります。
研修後の定着支援まで設計されているか
問題解決の手法は、一度学んだだけでは定着しにくいため、研修後の実践機会が重要です。アクションプラン、職場課題への適用、上司との面談、フォロー研修、成果物レビューなどが用意されているか確認しましょう。効果測定も満足度アンケートだけで終えず、問題の整理方法が変わったか、改善提案が実行されたか、業務指標に変化が出たかまで段階的に見ると、次回の研修設計を改善できます。測定する時期と確認者を事前に決め、現場の上司がどのように支援するかまで設計されている研修は、実務への定着を追いやすくなります。
問題解決研修の費用相場
問題解決研修の費用は、公開講座、講師派遣、オンライン、eラーニングのどれを選ぶかで変わります。公開講座は1人当たりの受講料で提示されることが多く、リクルートマネジメントスクールの中級者向け問題解決研修は、公式ページ上で3時間・1万5,000円(税抜)と案内されています。eラーニングでは、ユーキャンの問題解決講座が1人1万1,000円(税込)です。これらは各社の特定コースの価格であり、研修市場全体の一律相場ではありません。
講師派遣型は、研修時間、参加人数、講師、教材、カスタマイズ、交通費、フォロー支援によって見積もりが変わるため、総額と含まれる範囲を確認してください。LECの公式料金目安では、半日(3〜4時間)は20万円から、1日(6〜7時間)は30万円からとされ、会場・機材、遠隔地の交通費・宿泊費、教材費、カスタマイズ費は別途です。これは同社の目安であり、他社へそのまま当てはめることはできません。単価だけでなく、受講者1人当たりの費用、事前設計、教材、アンケート、成果物へのフィードバック、再受講や録画の可否まで同じ条件で比較すると判断しやすくなります。
問題解決研修を導入する流れ
研修会社を選ぶ前に自社の課題を整理し、複数社へ同じ条件を伝えて提案を比較することが重要です。実施後の行動変容まで測れるよう、導入前から現場での実践方法と評価指標を決めておきましょう。
自社の問題と受講対象者を整理する
まず、どの部署でどのような問題が起きているかを具体化します。たとえば「会議で対策案から話し始め、原因分析が不足する」「改善提案が実行計画に落ちない」など、観察できる行動に置き換えると研修会社へ伝えやすくなります。対象者の階層、人数、前提知識、実施時期、オンライン環境も整理し、研修後に期待する行動を定義してください。現状と目標の差が曖昧なままだと、必要な演習や難易度を選びにくくなります。現場の上司にも課題を確認し、受講者本人の認識とのずれを整理しておくことが有効です。
複数社へ相談して提案を比較する
候補会社には、対象者、解決したい課題、希望形式、時間、予算、実施時期を同じ条件で共有します。そのうえで、カリキュラムの範囲、演習の割合、講師の経験、自社課題を扱えるか、研修後の支援、見積もりの内訳を比較してください。可能であればサンプル教材や類似階層の実施事例を確認し、説明内容と実際の研修設計が一致しているかを見極めます。提案の前提条件が各社で異なると費用や内容を公平に比べられません。必須条件と調整可能な条件を分け、同じ質問項目で回答をそろえると選定しやすくなります。
研修後の実践と効果測定を行う
研修後は、受講者が自部署の課題を一つ選び、原因分析、解決策、実行計画を作成するなど、実践課題を設定します。上司や人事が一定期間後に成果物と行動を確認し、必要に応じてフォロー研修や講師レビューを行いましょう。満足度に加えて、改善提案数、実行率、リードタイム、再発件数など、自社の課題に合う指標を選ぶと、研修の効果と次の改善点を判断できます。研修前の状態を記録して比較できるようにし、数値だけでなく、問題の捉え方や関係者との進め方が変わったかも確認すると、次回の対象者や内容を調整しやすくなります。
問題解決研修選びでお悩みならプロベルへご相談ください
問題解決研修は、基本プロセスを幅広く学ぶもの、自社課題を題材に実践するもの、階層別に展開するもの、eラーニングで個別学習するものなど、提供内容に違いがあります。自社に合う研修を選ぶには、対象階層、解決したい問題、研修で扱う範囲、実施形式、演習方法、研修後の定着支援を整理し、同じ条件で比較することが重要です。
たとえば、若手社員へ共通の型を教えるなら基礎プロセスと演習の分かりやすさを、管理職が部門課題に取り組むなら自社課題の活用や講師フィードバックを重視します。多拠点で人数が多い場合は、eラーニングによる事前学習とオンライン・集合研修を組み合わせる方法もあります。費用だけで決めず、研修後にどの行動を変えたいかまで整理して相談しましょう。
問題解決研修の候補選定や、自社条件に合う研修会社の比較でお悩みの際は、プロベルへご相談ください。