SaaS開発会社おすすめ9選|MVP・クラウド・継続改善に強い会社を比較
2026年10月03日
SaaS事業の立ち上げでは、アイデアを形にする開発力だけでなく、顧客課題の検証、複数企業のデータを安全に扱う設計、継続課金、リリース後の改善体制までを一体で考える必要があります。一般的なWebシステム開発の実績だけで発注先を決めると、MVPは完成しても本番運用で作り直しが発生したり、改善開発のたびに体制を組み直したりするおそれがあります。
本記事では、SaaSやデジタルプロダクトの企画、MVP、本開発、クラウド基盤、運用改善を相談できる開発会社を紹介します。各社の得意領域と、自社の事業フェーズに合う会社を見極めるポイント、費用を左右する要素、発注前に整理すべき事項まで解説します。
※本記事は当社独自の基準に基づき作成・編集しており、【プロベルおすすめ】と記載があるものは、プロベル有料掲載社のプロモーションが含まれます。
SaaS開発会社おすすめ9選
SaaS開発では、完成時点の機能だけでなく、市場の反応に合わせて仕様を変えられる体制が重要です。以下では、企画・検証に強い会社、UI/UXを含めて伴走する会社、クラウドや大規模運用に強い会社など、異なる特徴を持つ9社を比較します。
| 会社名 | 強み | 向いている企業 |
|---|---|---|
| 株式会社Engineerforce【プロベルおすすめ】 | BtoB UI/UX・プロトタイプ・一気通貫 | 操作性を検証しながらSaaSを立ち上げたい企業 |
| 株式会社SP【プロベルおすすめ】 | PoC・スクラム・大規模開発・継続改善 | 大規模SaaSや既存サービス刷新を進めたい企業 |
| 株式会社Liac【プロベルおすすめ】 | 生成AI活用・迅速開発・AI SaaS | AI機能を核に短期間でMVPを作りたい企業 |
| 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ【プロベルおすすめ】 | ラボ型・受託型・日越開発・グロース | 継続改善チームを柔軟に確保したい企業 |
| 株式会社Sun Asterisk | 事業仮説・MVP・本開発・グロース | 企画から新規SaaSを立ち上げたい企業 |
| 株式会社モンスターラボ | グローバル体制・大規模SaaS・AI/UIUX | 海外展開や大規模開発を見据える企業 |
| KDDIアイレット株式会社 | AWS・クラウド基盤・運用・セキュリティ | 高可用性や厳格な運用要件がある企業 |
| テクラル合同会社 | SaaS固有基盤・課金・データ分析 | マルチテナント等を具体的に設計したい企業 |
| Wur株式会社 | 新規事業・シェアリングCTO・月額ラボ | 技術責任者不足の新規事業・スタートアップ |
株式会社Engineerforce【プロベルおすすめ】
| 会社名 | 株式会社Engineerforce |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2020年8月 |
| 主な支援範囲 | 企画・UI/UX・Web/SaaS開発・クラウド |
| 開発後支援 | 保守・KPI分析・継続改善 |
株式会社Engineerforceは、BtoB領域のUI/UXデザインとシステム開発を得意とする会社です。新規事業の企画段階からUXデザイナーが入り、Figmaなどによる操作可能なプロトタイプを作成して、完成イメージを共有したうえで実装へ進めます。SaaSでは業務フローが複雑になりやすく、発注側と開発側で操作や権限の認識がずれると手戻りが増えるため、開発前の検証を重視する進め方は有効です。
フロントエンド、バックエンド、AWS・GCPなどのインフラ設計に対応し、SaaS事業立ち上げを含むWebシステム開発を支援しています。要件整理からデータ構造、API、画面、将来のスケーラビリティまで設計し、リリース後もログやKPIを見ながら改善を続ける体制を案内しています。自社でもIT調達・見積もり領域のSaaSを提供しており、SaaS運営側の視点を持つ点も特徴です。
筆者・監修者のおすすめポイント
企画段階のアイデアをプロトタイプで具体化し、BtoB業務に合うUI/UXと実装を一つのチームに任せたい企業に適しています。利用者の操作性と将来の改善まで重視するSaaSで比較したい会社です。
株式会社SP【プロベルおすすめ】
出典:株式会社SP
| 会社名 | 株式会社SP |
| 本社所在地 | 東京都新宿区 |
| 設立 | 2015年4月 |
| 主な支援範囲 | PoC・Web/モバイル・クラウド・DX |
| 開発後支援 | 運用・評価・スクラム改善 |
株式会社SPは、DXコンサルティングとプロダクト開発を提供するシステムインテグレーターです。SaaSや新規事業では、アイデア・企画立案、ユーザーリサーチ、デザインプロトタイプによる仮説検証、スクラム開発、リリース後の評価・改善までを一連の流れとして支援しています。PoCや最小限の機能から始め、利用者の反応に応じて優先順位を調整したい案件と相性があります。
BtoB業務システム、Web・モバイルサービス、クラウド基盤、基幹システムの改修など幅広い開発に対応しています。公式サイトではSaaS開発の設計から実装まで、要件定義・開発・運用の一貫対応を案内し、PoCから本開発、運用改善まで段階的に進める支援を強みとしています。スクラムマスターやPO支援を含む体制にも対応するため、一定規模の開発チームを必要とするSaaSや、既存プロダクトの刷新にも検討しやすい会社です。
筆者・監修者のおすすめポイント
企画・PoCから本開発、運用改善までを一貫して任せつつ、案件規模や予算に応じて国内・オフショア体制を検討したい企業に向いています。大規模サービスや既存SaaSのリプレイスにも比較候補となります。
株式会社Liac【プロベルおすすめ】
出典:株式会社Liac
| 会社名 | 株式会社Liac |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 公式サイトで確認できず |
| 主な支援範囲 | Web/モバイル・AI SaaS・業務システム |
| 開発後支援 | 運用費を意識した改善支援 |
株式会社Liacは、Web、モバイル、業務システムの開発とAIコンサルティング、DX支援を提供しています。生成AIを開発プロセスに取り入れ、事業戦略や業界特性を踏まえて、短期間で市場へ投入するための開発を支援する方針です。公式サイトでは、AI技術を組み込んだシステム開発に加え、顧客の業界特性や事業戦略を踏まえて利益向上や業務効率化につなげる姿勢を示しています。スタートアップやAIを活用した差別化を図りたい企業に向く会社です。
公式サイトでは、開発だけでなく事業目的や利益向上、業務効率化までを重視し、運用費を意識した提案を掲げています。地域特化型クーポン配信アプリやサロン業務管理システムなどの事例も掲載されています。AI機能をSaaSの中心価値に据える場合は、モデルやAPIの導入可否だけでなく、精度評価、データ管理、運用後の改善方法まで相談範囲に含まれるかを確認すると、同社の強みを活かしやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
生成AIを活用してMVP開発の速度を高めたい企業や、AI機能を組み込んだSaaSを事業戦略と結び付けて設計したい企業に適しています。小さく試しながら開発コストと運用コストを抑えたい場合の候補です。
株式会社ハイブリッドテクノロジーズ【プロベルおすすめ】
| 会社名 | 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ |
| 本社所在地 | 東京都中野区 |
| 設立 | 2016年4月 |
| 主な支援範囲 | 事業設計・MVP・ラボ/受託開発 |
| 開発後支援 | グロース・運用保守 |
株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、新規事業・サービスの構想、MVPによる体験検証、本開発、グロースまでを支援する開発会社です。要件が固まりきっていない段階ではラボ型開発、仕様と納期が明確な場合は受託型開発を選べるため、SaaSのフェーズに合わせて契約と体制を組み替えられます。ラボ型では1〜2週間のスプリントで分析、設計、実装、レビューを繰り返し、ユーザーの反応を機能改善へ反映します。
日本のプロジェクトマネージャーとベトナムの開発チームを組み合わせ、Webサービス、モバイルアプリ、業務システムなどを支援しています。公式サイトでは、500名を超えるエンジニア・PM・デザイナーと290社のプロジェクト支援実績を案内しています。SaaSのリリース後も専属に近いチームで改善を継続したい場合や、国内だけで体制を組むより開発リソースを柔軟に確保したい場合に検討しやすい会社です。
筆者・監修者のおすすめポイント
仕様変更が多いSaaSで、MVPからグロースまで同じ開発チームを維持したい企業に向いています。ラボ型と受託型を使い分け、スピードと予算管理のバランスを取りたい場合におすすめです。
株式会社Sun Asterisk
| 会社名 | 株式会社Sun Asterisk |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 設立 | 2013年3月 |
| 主な支援範囲 | 事業設計・プロトタイプ・MVP・本開発 |
| 開発後支援 | グロース・内製化支援 |
株式会社Sun Asteriskは、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの専門家を組み合わせ、新規事業やデジタルプロダクトの立ち上げを支援しています。アイデア創出、ビジネスデザイン、プロトタイプ、MVP、本開発、グロースまでを包括的に扱い、公式サイトでは累計550社・1,000プロダクト以上の支援実績を案内しています。
開発対象がまだ曖昧な段階でも、顧客課題や事業仮説を整理して、検証すべき価値を最小単位に落とし込める点が特徴です。SaaSの機能を先に作り込むのではなく、市場性やユーザー体験を確かめながら投資判断したい企業に合います。国内外の人材を活用した体制構築や、既存プロダクトのグロース、内製化支援まで相談できます。
筆者・監修者のおすすめポイント
SaaSを新規事業として立ち上げるにあたり、顧客課題の探索やビジネスモデルの設計から伴走してほしい企業に適しています。企画部門と開発部門の間をつなぎ、検証から本開発へ段階的に進めたい場合に有力です。
株式会社モンスターラボ
出典:株式会社モンスターラボ
| 会社名 | 株式会社モンスターラボ |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2021年7月(国内事業会社) |
| 主な支援範囲 | 大規模SaaS・AI・UI/UX・グローバル開発 |
| 開発後支援 | 運用保守・内製化支援 |
株式会社モンスターラボは、デジタルプロダクト開発とDX支援をグローバルに展開しています。SaaS向けの開発支援では、アジャイル開発、AI実装、大規模システムのスケーリング、UI/UX設計を含むラボ型体制を提供しています。世界各地の開発人材を活用し、公式ページでは約700名のエンジニアの知見を生かした大規模SaaS開発への対応を掲げています。
構想整理やPoC・MVPから、既存プロダクトの機能拡張、運用・保守、内製化まで支援範囲が広い点が特徴です。SaaSの海外展開や多拠点開発を見据える場合は、開発言語や時差だけでなく、プロダクトオーナーとの意思決定方法、品質基準、セキュリティ責任の分担を確認すると適合性を判断しやすくなります。
筆者・監修者のおすすめポイント
大規模なSaaSや海外展開を見据え、グローバルな開発リソースとUI/UX、AIなど複数の専門領域を組み合わせたい企業に向いています。既存プロダクトの開発速度やスケーラビリティを改善したい場合にも候補です。
KDDIアイレット株式会社
| 会社名 | KDDIアイレット株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立 | 2003年10月 |
| 主な支援範囲 | クラウド・Web/アプリ・UI/UX・AI |
| 開発後支援 | 監視・運用保守・セキュリティ |
KDDIアイレット株式会社は、クラウドインテグレーション、システム開発、デザインを一体で提供する会社です。AWSを中心としたクラウドの設計・構築・運用実績を持ち、クラウド基盤、Web・モバイルアプリ、UI/UX、運用監視までをワンストップで支援しています。市場や要件の変化に対応するため、スクラム開発も採用しています。
SaaSでは、アプリケーションだけでなく、可用性、性能、監視、バックアップ、障害対応、セキュリティを含む運用基盤が継続率や信頼性に直結します。同社はISMSクラウドセキュリティ認証、PCI DSS、SOC 2などの第三者認証・報告書を案内しており、高いセキュリティ要求やアクセス増加を想定するプロダクトで比較しやすい会社です。
筆者・監修者のおすすめポイント
AWSを中心に、SaaSのアプリ開発とクラウド基盤、監視・運用をまとめて依頼したい企業に適しています。大規模利用や高負荷、厳格なセキュリティ要件を見据える場合に有力な候補です。
テクラル合同会社
出典:テクラル合同会社
| 会社名 | テクラル合同会社 |
| 本社所在地 | 東京都江戸川区 |
| 設立 | 2022年 |
| 主な支援範囲 | SaaS基盤・課金・AI・管理画面 |
| 開発後支援 | 監視・機能追加・グロース |
テクラル合同会社は、BtoB SaaSやAIツールを企画・設計・開発・運用まで支援するプロダクトエージェンシーです。マルチテナント、権限管理、データモデル、API、Stripeなどを用いたサブスクリプション課金、管理画面、利用状況分析といったSaaS固有の機能を明示している点が特徴です。
リリース後は監視ツールを用いた障害対応や継続的な機能追加に加え、KPI設計やデータ分析を基にグロースを支援します。SaaS基盤の実装内容を具体的に相談したい企業や、開発とマーケティングを分断したくない企業に向いています。
筆者・監修者のおすすめポイント
テナント分離、権限、課金、管理画面などSaaS固有の実装を明確にしたうえで、MVPから運用・グロースまで進めたい企業に適しています。開発規模や予算、タイムラインに応じた提案を受けたい企業にも検討しやすい会社です。
Wur株式会社
出典:Wur株式会社
| 会社名 | Wur株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都中野区 |
| 設立 | 2019年2月 |
| 主な支援範囲 | 新規事業・UX/UI・MVP・ラボ開発 |
| 開発後支援 | 月額改善・CTO/内製化支援 |
Wur株式会社は、新規事業の構想からプロダクトの企画、UX・UI、開発、リリース後の改善までを支援しています。必要な工程だけを依頼できるほか、継続改善向けの月額制ラボ型開発や、社内に技術責任者がいない企業向けのシェアリングCTOを提供しています。
公式サイトでは50件以上の新規事業立ち上げ支援を案内し、経営管理SaaSのMVPを要件定義からフロントエンド・バックエンドまで一貫して開発した事例を掲載しています。発注側に技術的な意思決定を担える人材が不足している場合でも、事業目標と開発優先順位を結び付けやすい点が特徴です。
筆者・監修者のおすすめポイント
専任CTOを採用する前の段階で、事業と技術の両面からSaaS開発を進めたいスタートアップや新規事業部に向いています。MVP後も月額体制で改善を止めず、内製チームの立ち上げにつなげたい場合に候補です。
SaaS開発会社の選び方
SaaSはリリースがゴールではなく、利用状況や顧客要望に応じて機能と事業モデルを更新し続けるサービスです。開発実績の数だけでなく、SaaS固有の設計経験、仮説検証の進め方、運用後の体制を同じ条件で比較する必要があります。
マルチテナント・権限・課金の設計経験を確認する
BtoB SaaSでは、複数の顧客企業が同じ基盤を利用しながら、データは企業ごとに分離され、管理者・一般利用者などの権限も正しく制御されなければなりません。料金プラン、無料トライアル、契約変更、請求失敗、解約といった課金状態も機能や利用権限と連動します。
候補会社には、マルチテナント方式、認証・認可、監査ログ、課金サービスとの連携経験を確認します。「Webシステムを作れる」ことと、SaaS固有の例外処理を設計できることは同じではありません。将来の顧客数やプラン追加まで想定した提案があるかを見ると、後から基盤を作り直すリスクを減らせます。
事業仮説からMVP・グロースまでの支援範囲を比べる
初期のSaaSでは、要望された機能をすべて作るより、誰のどの課題を解決すれば対価を払ってもらえるかを検証することが先です。ユーザー調査、プロトタイプ、MVPの機能選定を支援できる会社なら、開発投資を顧客価値の検証へ集中できます。
一方、すでに顧客と要件が明確な場合は、企画支援よりも開発速度や品質、移行・運用体制が重要です。自社の段階を「構想」「MVP」「本番化」「グロース」「リプレイス」に分け、必要な工程と不要な工程を整理してから比較すると、会社の知名度ではなく支援範囲の適合で選べます。
クラウド運用・セキュリティ・障害対応を確認する
SaaSは顧客データを継続的に預かるため、可用性とセキュリティが事業上の責任になります。クラウド選定だけでなく、バックアップ、監視、ログ、脆弱性対応、障害時の連絡、復旧目標、データ削除などを確認する必要があります。法人向けではSSO、IP制限、監査ログ、権限管理が商談条件になることもあります。
提案時には、開発環境と本番環境の分離、インフラ構成、運用時間、SLAの有無、インシデント対応の責任分界を具体化します。認証取得は判断材料の一つですが、それだけで自社の要件を満たすとは限りません。扱うデータと顧客要求を提示し、設計と運用の両面で回答できる会社を選びます。
契約形態とプロダクトオーナーの役割を合わせる
仕様と納期が明確な範囲は請負契約、顧客の反応を見ながら改善する範囲は準委任やラボ型開発が適しています。SaaS全体を最初から固定仕様の請負にすると、学びを反映するたびに追加見積もりが発生しやすくなります。反対に、目的や優先順位が曖昧なまま準委任を始めると、稼働はしても成果が定まりません。
契約形態にかかわらず、自社側には顧客価値、予算、優先順位を決めるプロダクトオーナーが必要です。開発会社へ意思決定まで丸投げせず、定例会の頻度、バックログの管理者、受け入れ基準、ソースコードとクラウドアカウントの所有者を合意しておくと、長期運用や内製化へ移りやすくなります。
SaaS開発の費用と期間を左右する要素
SaaS開発の見積もりは、画面数や機能数だけでは比較できません。顧客企業ごとのデータ分離、権限、課金、外部サービス連携、非機能要件、運用体制によって工数が大きく変わります。総額だけでなく、どの前提と範囲を含む見積もりかを揃えることが重要です。
MVPと本番版で必要な範囲を分ける
MVPは、販売可能な完成版の縮小コピーではなく、最も重要な仮説を検証するための最小限のプロダクトです。対象顧客を限定し、主要な業務フローだけを実装すれば、開発期間と費用を抑えながら利用価値を検証できます。ただし、実際の顧客データを扱うなら、認証、権限、バックアップなど削れない品質要件もあります。
本番版では、課金、契約管理、管理画面、通知、外部連携、監視、問い合わせ対応などが加わります。MVPの見積もりだけで予算を決めず、本番化、移行、保守、継続改善まで段階別に概算を出してもらうと、途中で資金が不足するリスクを把握できます。
見積もりは前提・成果物・運用費までそろえて比較する
同じ「SaaS開発一式」でも、要件定義、デザイン、テスト、クラウド構築、データ移行、マニュアル、保守が含まれるかは会社によって異なります。安い見積もりが、単に対象範囲を狭くしている場合もあるため、機能一覧と非機能要件、納品物、対象外作業を確認します。
さらに、クラウド利用料、外部API、決済手数料、監視ツール、問い合わせ対応、改善開発はリリース後も発生します。初期費用だけでなく、想定顧客数ごとの月額運用費と、機能追加に必要なチーム費用を比べると、事業計画に合う会社を選びやすくなります。
SaaS開発を外注する流れ
SaaS開発は、企画書を渡して完成を待つより、検証と改善を段階的に進める方が不確実性を抑えられます。発注前からリリース後までの意思決定点を明確にし、事業側と開発側が同じ指標を見られる進め方を作ります。
顧客課題と事業仮説を整理する
最初に、対象顧客、解決する課題、現在の代替手段、利用によって改善したい指標を整理します。「便利な管理システムを作る」だけでは、機能の優先順位を決められません。例えば、作業時間を削減するのか、売上機会を増やすのか、法令対応を確実にするのかによって、必要なデータや画面は変わります。
候補顧客へのヒアリングや簡易プロトタイプで、課題の頻度と強さ、利用者と決裁者、支払意思を確かめます。開発会社に調査から依頼する場合も、自社が持つ業界知識や顧客接点を共有し、検証結果に基づいて事業継続を判断します。
MVPで主要な価値と技術リスクを検証する
MVPでは、顧客が価値を感じる中核フローと、実現可否が不確かな技術要素を優先します。機能ごとに「今回必要」「次の段階」「対象外」を分け、受け入れ基準を定めます。AIや外部APIを利用する場合は、精度、応答時間、利用料、障害時の代替手段も検証対象です。
公開後は、登録数だけでなく、初期設定完了率、主要機能の利用率、継続率、解約理由などを計測します。MVPの結果から本開発へ進む条件を事前に決めておくと、要望が出るたびに機能を追加する状態を避けられます。
本番化・運用改善・内製化へつなげる
本番化では、負荷試験、セキュリティテスト、監視、バックアップ、問い合わせ対応、利用規約やデータ取扱いなど、継続提供に必要な条件を整えます。既存顧客のデータを移行する場合は、移行手順、照合方法、切り戻し計画も必要です。
リリース後は、事業KPIとシステム指標を定例で確認し、障害対応と改善開発を分けて優先順位を付けます。将来内製化するなら、設計資料、ソースコード、クラウド権限、運用手順を自社に残し、レビューや共同開発を通じて知識を移管できる契約にします。
SaaS開発会社選びでお悩みならプロベルへご相談ください
SaaS開発会社は、企画・MVPに強い会社、UI/UXに強い会社、クラウドや大規模運用に強い会社、ラボ型で継続改善しやすい会社など、得意領域が異なります。まずは、自社の事業フェーズ、対象顧客、解決したい課題、必要な公開時期を整理し、同じ条件で複数社の提案を比較することが重要です。
例えば、まだ顧客課題を検証している段階と、すでに有料顧客がいて可用性やセキュリティを強化したい段階では、適した会社と契約形態が変わります。初期費用の安さだけで決めず、以下の点を確認すると、自社に合うパートナーを判断しやすくなります。
- SaaSやサブスクリプション型プロダクトの開発実績
- 事業仮説・ユーザー調査・MVP設計の支援範囲
- マルチテナント・認証認可・権限・課金の設計経験
- クラウド運用・セキュリティ・障害対応の体制
- リリース後の改善契約と内製化・引き継ぎの方法
発注前には、対象ユーザー、優先する業務フロー、予算上限、希望時期、社内の意思決定者を整理しておく必要があります。SaaS開発会社選びでお悩みの際は、プロベルへご相談ください。課題や条件に合う会社を比較し、企画から継続改善まで相談できるパートナー選びを進められます。